最高に美しかった満天の星 | 注文の多い蕎麦店

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人間は何を食べて命を繋いできたのか?
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人間本来の生活を取り戻します。

 

昨日の雨上がり奇麗な虹が掛かりました。

希望の虹。

そう言えば忘れもしないあの元旦の夜。
ANAの職員さんに借りたアルミのブランケットで身を包み。
その上から毛布で身体をくるんでもガタガタ震えが止まらない。

あの本震から絶え間なく続く余震に
身体が無意識にビクビク反応してしまう。
寝られない。

大渋滞中のトイレに行くのも面倒だが
そういうときに限って尿意が湧き上がる。
渋々氷点下の車外に出て真っ暗になった空港の駐車場をトボトボ歩いていく。

不意に何か得体の知れない気配を感じて夜空を仰いでみた。

そこには今まで見たことのない
美しい満天の星が輝いていた。

なんでこんな日に限って美しく見えるんだろう。
ああそうか電気がないのだ。
これが本来の夜空の姿なのだ。

それにしても美しい。
この満天の星の下で縮こまる人間たちのなんて小さいこと。

あの星たちにはそんな小さな小さな人間が見えるのだろうか。
きっと見えるだろう。
あの星たちと同じように僕ら人間一人一人もきっと輝いてるはず。

ああそれにしても美しい。
星も人間も美しい。

 

希望は虹の向こうへ