先日夜の営業中に飛び込みで入ってこられたお客さんが。
ここって何屋さんですか?
って仰るんですね。
うちは夜営業は外の照明もほとんど点けてないし。
看板も暗くて見えないと思うので。
通りすがりの人には何かの店とはあえて解らないようにしてます。
なので必然的に夜来られるお客さんはピンポイントにうちを目差して
ということになるので。
何屋さんですか?と
疑問符を抱えたまま入って来られる人はまずいない
んですね。
なので突然の質問にちょっと戸惑ったんですが。
蕎麦屋です・・・
と言いかけてふと逡巡しまして。
蕎麦屋と言えば単品蕎麦があると勘違いされそうだし
他の料理屋と言えば蕎麦は全く関係ないと思われそうだし。
ということで
あえて何屋かとは限定せずに。
おまかせのコース料理だけでやってるんですが
と伝えると。
ああそうですか~とこぼした後。
コースの内容も値段も聞かずにそのまま帰っていかれました。
ということはその人はうちが何屋かは見当はつかないが
なんか軽くパパっと食うもんあるかも
という推測だけで暖簾をくぐられたわけで。
自分の腹に入れるものがどんな代物であるかはさほど関心がなく。
とにかく腹を満たせれば何でもいい
というくらい食に関してはまるで執着はなかったのでしょう。
それにしてもこのスマホ全盛時代に
何も検索せずに初めての店の扉を開けられる無頓着さ勇気が羨ましい。
僕なら徹底的に隅から隅まで調べてなんなら
店に入る前に何を食べるか決まってる
くらいチェックしないととても初めての店には入れないんですけどね。
それはそれでつまらない人生やなって言われそうですが