生殺与奪権を週刊紙が握る社会 | 注文の多い蕎麦店

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日本国内での認知度はいざ知らず。
チェルノブイリやパレスチナ問題を扱ったジャーナリスト写真家として
世界的に著名な広河隆一氏が。
社会的地位や権力を利用して女性に不適切な行為を常習的に行っていたとして。
告発した被害者らの供述をもとに週刊紙に叩かれることになりました。

広河氏本人の弁明としては
合意の上での行為だと認識していたが双方の捉え方に相違があった。
結果的に女性たちを傷つけることになったことは反省している。

とまるで試験の模範解答にでも出てきそうな杓子定規なコメントを発表されていますが。
編集長と編集者。師匠と弟子。先生と生徒。先輩と後輩。
というような明らかな地位立場の相違を背景にした行為はいかなる事情があれど
パワハラ、セクハラとして捉えられても仕方がないと思います。

今回の件でジャーナリスト、写真家として氏が残してきた業績が全て霧散するわけではありませんが。
犯してきた行為にちゃんと向き合って被害者の方たちにはきっちり償えるような誠意を見せてほしいと思います。
ただね。

氏の罪を裁判権や警察権で裁くのなら法治国家として全く異論はないのですが。
罪を犯した人の生殺与奪権を週刊紙とかマスメディアが握っているのはとても健全な社会とは思えないんですよね。

罪を犯したとはいえ有名人や著名人だからということだけで
庶民の少しの娯楽のためにその生活が(時には命)簡単に奪われていくのがどうにも納得いかないのです。

だったらそういう娯楽商売のために著名人の罪を血眼になって粗探ししているマスコミ人の罪を粗探しする組織なり商売がないと不公平ですよね。
そしたら今度は著名人の罪を粗探しする人の罪を粗探しする人の罪を粗探しする・・・

ってやっぱりどう転んでも健全な社会じゃないなチュー