タイの長距離バスは囚人扱い | 注文の多い蕎麦店

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人間本来の生活を取り戻します。




ワットスリブンラン。


仏舎利で布団を干せるほど庶民の暮らしに寺院が根付いています。


暫し休憩。


川からの涼しい風と虫や鳥の声。
子供のはしゃぐ声と笛の音。
ここかなり気持ち良かったですついつい30分くらい寝てしまいました。


メコン川。


地域のお地蔵さんみたいな感じ。
ちょっとお腹が減ったので。


ラープ(豚挽き香草炒め)
やはりご飯なしが珍しいらしくしきりと勧めて来ますが無視。


気をつけてよく見ないと虫がいっぱいついてるキャベツ胡瓜パクチー葱などを絡めながら食べます。
ビッグサイズで120バーツ約400円。
確かに量も味もビッグでした。


一旦宿で荷物をピックアップしてから。
早目にバスターミナルに移動しておこうということで(県外発着の長距離バスは郊外のターミナル2から)
去年に導入されたばかりのチェンライ空港とバスターミナル2を結ぶ路線バスに乗ろうと思ったのですが・・・


これまたチェンマイに導入された市内循環バスと同じで。
何時に来るかどこに停まるかも解らないので観光客にはとても使えないバスになっております。

例えばチェンライバスターミナル1に入って来るバスの場合だと。
バスに英語表記がないのでそれがターミナル2行きなのか?空港行きなのか?運転手に確認する必要があります。
あと停まる場所がどうやら一定でないらしく。
僕がリサーチした場所とは真逆の場所に停まったので
12㎏相当のバックパックを背負いながら必死のパッチで駆けつけたら・・・

これ空港行きやで

ってどこ行きか窓に貼り付けとかんかい!
ってぶちギレそうになるのを抑えてしずしずと元の場所に戻ったら。
今度はターミナルの真中くらいにどんと着けたかと思うとクラクションを数回鳴らして到着の合図です。

そんなんで解るかボケ!

という罵倒をどうにか飲み込んでまた必死のパッチで駆けつけたら今度は正真正銘ターミナル2行きでした。
恐らく一台のバスに乗るためだけに200kcalほどもエネルギーを消耗したのは生まれてから初めての経験だと思います。


これが路線バス。
そんなこんなでようやくチェンライからバンコクへの長い旅路の始まりです。
定時からたった15分遅れの夕方6時45分のバスに

さっさと乗れ

的な態度の車掌に促されるまま乗り込んでバンコク到着は翌朝の8時予定(飛行機なら一時間半ですけど)
何一つ意味の解らないタイ語のドラマを観ることもなく眺めながらうとうとし出すと。
急に道端に停車したバスにこれまた車掌にひけを取らないほどでかい態度の警察が乗り込んできて。

身分証を出せ!

と脅迫します。
タイ北部の長距離バスはミャンマーやラオスからの不法移民の移動手段にも使われるのでこうした検問が要所要所で繰り返されるんですね。
僕の乗ったバスはチェンセン発だったので検問が三回もありました。

ようやく検問も一段落しそろそろうとうとしようかと思ったのですが予想通り寒すぎてとても寝られません。

お前ら頭おかしいんちゃうか?

っていうくらいガンガンにきいたクーラーは長袖を二枚重ねて上からタオルケットを羽織ってもまだ震えるほど。
どれくらい寒いかというと。

ちょっと温度上げてもらえませんかね?

と言うためだけにタイ語を一から勉強しようかと本気で考えてしまうほど寒かったです。

そのうちどうにも我慢できなくなってきて送風口をガムテープで塞いでやろうか?
とゴチョゴチョいじってたら・・・

あれ?これ閉じるわ

今まで乗ったバスはどれも送風口がうんともすんともしなかったので勝手に動かないと決め込んでたんですけど。
この時すでにバンコクまであと5時間くらいです。

いったい僕はこの8時間何と戦ってきたんだろう(尾崎豊風に)

12時間くらい無駄な時間をもて余してたので大したハプニングでもないことをダラダラと書き綴ってしまいました。
ちなみに途中真夜中にご飯休憩があるのですが。
そこであてがわれるのがこれ。


囚人か