ミシュランから離脱し始めたフランス人 | 注文の多い蕎麦店

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フランスで1999年よりミシュランの三ツ星を維持してきた「ル・スーケ」のシェフが
来年度よりミシュランガイドブックへの同店の掲載を辞退する意向を発表しました。
辞退理由として同店シェフのセバスチャン・ブラス氏は
「ミシュランの星を維持するという重圧から逃れもっと自由にお客さんと自分達が真から喜べる料理にチャレンジしたい」
というようなことを述べておられてます。

と言っても肝心のミシュラン側からしてみればガイドブック掲載はあくまでもお客様がよりクオリティの高いお店を選択できるためのアイテムであり。
店側がどうこう操作できる立場にはないんじゃないの?
というのが率直な意見なのでしょう。
日本でも以前から今回の「ル・スーケ」さんと同じようにミシュラン掲載拒否の動きはあったのですが
上記と同じ理由で掲載拒否ではなくあくまでも「取材拒否」にとどまり
星付きレストランとして一方的にガイドブックに載せられてしまい常連のお客様に迷惑をかけてしまうという問題も少なからずありました。

今回本場フランスのトップシェフがミシュランという権威から離脱することを表明したことで
もしかしたらフランスではこれまでの格付けによる競争に大きな波紋を呼び起こすことになるかもしれません。
2003年には三ツ星シェフのベルナール・ロワゾー氏が自ら命を絶ち
ミシュランの星を維持する重圧から逃れるためだったのでは?と憶測されています。

来年度のガイドブックに果たして「ル・スーケ」は掲載されるのだろうか?
もし掲載されるとして星はいくつに減るのだろうか?
その結果によっては他店舗もこの動きに同調するのかもしれませんね。
願わくば日本もこの流れに乗っかって赤いガイドブックから離脱して欲しいものですが・・・よほど経営状態に余裕があるかオーナーがちょっと頭がイタいとかじゃないと無理かもね(≧ε≦o)