タイ王国放浪記15 | 注文の多い蕎麦店

注文の多い蕎麦店

人間は何を食べて命を繋いできたのか?
純粋に生きるための料理を実践し
自然に回帰することで
人間本来の生活を取り戻します。

これはゲームなんかではない。
自分自身を賭けた命懸けの交渉。
息が詰まるような緊張感。

まあ生死が懸かってるわけではないのですが。
でもやっぱり我が身は大事。
こういう緊迫感。日本では到底味わえません。
海外でも味わいたくないんですけど(汗)

もう必死です。
相手の一挙手一投足。
食い入るように凝視。
頭はもちろんフル回転。
結局のところこのゲーム。
要は記憶力だけが焦点でして。
普通に集中すれば
負けることはまずあり得ないんです。

有り得ないと分かってるんですけど・・・

もちろん勝ちました。
もう全身の力が抜け放題。
助かった。僕のお尻(笑)

これまた後で聞いたんですけどね。
このオーナー実はノンケだったんです。
いたってノーマル。

何だったんだあの緊張感は。

でもね。もし僕が負けたらね。
日本人相手にね。
葉っぱ売買の交渉頼むつもりだったらしい。

ああ勝ってよかった(涙)
ありがとう僕の前頭葉。

とにかくいい経験になりました。
今回のこの旅。

実際のところ最初からそれほど危機感なかったんです。
命の危険も感じなかったし。
最初から最後までゆる~い空気。

でも最後の最後であの緊張感。
あれがなかったらダラッとしたまま終わってたかもしれません。
勘違いもたまには役に立つものです(笑)

この旅を通して自分の弱さを再認識し
仲間がいることの心強さ。
本物の日本人になるためにすべきこと。
そして自分が普通に男でいられたことの安堵感(笑)

とにかくタイランドというこの王国。
そういうゆるい人間、堕落した人間を
おおらかに抱擁する懐の広さ。
そんな空気に満たされています。
この空気感が世界中の弱い人間を魅了するのでしょう。

マイペンライ。気にしないで。
その潔いまでの甘受。
これが全世界共通の思想だったらなあ。

また行きたいなあ。
微笑みの国。
今度は日本人として日本の文化を
誇りを持って主張できるように。
そして女の子を口説けるほどの語学力を身に付けて(笑)

こーぷんかっぷ。