タイ王国放浪記3 | 注文の多い蕎麦店

注文の多い蕎麦店

人間は何を食べて命を繋いできたのか?
純粋に生きるための料理を実践し
自然に回帰することで
人間本来の生活を取り戻します。

いざ一人旅の始まりです。
目指す先は南の島々。

どこにしようか?
プーケット島、ピーピー島。
いや、できるだけマイナーなとこがいいな。
できるだけ日本人の少ないとこ。
サムイ島。いやまだメジャーっぽいな。

パンガン島、コパンガン。
これだ。この聞いたこともない島。
しかもサムイ島から船が出てるじゃないか。

決まりです。目的地はコパンガン。
ちなみにタイ語でコは島。
コサムイ、コピーピーとなるわけです。
コピーピーて(笑)

とりあえずサムイ島行きの船が出てるのは
スーラタニーかチューンポン。
チューンポンて(笑)
決まりだ。目指す先はチューンポン。
チューイングボーン。

バンコクからチューンポンへは電車。
駅に着いてびっくり。
絢爛豪華たる駅舎は大都市のそれ。
アンタッチャブルの名シーンを想像させる
欧風ロマネスク。
いったいこの国の文化は・・・

数本のホームしか想像していなかった僕。
完全にパニック状態。
とりあえず切符売り場でチューンポン。
通じた。
切符は手に入れた。
でもどれに乗ればいいんだ(汗)

どうやらホームへは乗車直前にしか入れないようだ。
仕方ない。
数打ちゃ当たる。

何言ってるかわからないアナウンス。
締めくくりは必ずコープンカ~。
ちなみに男はカップ、女性はカ~です。
このカ~がなんとも可愛らしい(笑)

このカ~の合図で乗客は改札に殺到。
もちろん僕も突撃です。

止められた。
チューンポンはまだのようだ。

カ~。突撃。制止。カ~。突撃。制止。
5度目くらいですか。
ようやくお目当ての電車。

もっとタイ語勉強しとくんだった。
なまじ片言の英語が使えるから
語学勉強に身が入らない。
中国の時みたいな危機感がない。
結局身に付けたタイ語は。
こーぷんかっぷ。さわでぃかっぷ。あろいまー。
くらいか。
ありがとう。こんにちは。おいしい。
ああダメダメ観光客レベルじゃないか(涙)
この知識で未知の世界へ一人旅。
このぞくぞくするような恐怖感がたまらない。

もちろん電車では寝られません。
扉付近に陣取りアナウンスに集中。
駅に着くたび駅名を凝視。
チューンポン。チューンポン。

そう。この旅で最も多く発した言葉。
ちゅーんぽん(笑)
間髪いれずにちゅーいんぐぼーん(苦笑)

ようやく辿り着いたチューンポン。
何の変哲もない寂れた漁港でした。
どうやら日本人の姿は見当たらない。
ほっと一息。

とりあえず今日はゆっくり寝よう。
朝一の船でサムイ島だ。

サムイ島。
そこは名前とは裏腹に
異国人によって侵食された
熱い島なのでした。

続く。