蕎麦が霞むほど豪快な料理の功罪 手打ち蕎麦山桜(石川・小松) | 蕎ばログ

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蕎麦屋が蕎麦屋を食べ歩く。一般人とは異なる同業者としての視点でシビアに鋭くタブーに突っ込みます。
技術や味云々よりも料理や蕎麦に対する信念、哲学、お客様への配慮等そういった方面から観察したいと思います。

 

2024・2月訪問

8泊9日で能登へ炊き出しに。

基本現地の物資は一切使用しないようにと言われてたので

食材から器材から資材から蕎麦打ち道具から全て持っていくとなると・・・

 

全部乗らない汗

 

どうにか詰められるだけの荷物を詰め込んで

予定より30分遅れで出発。

 


 

ひたすら下道を北上。

バックミラーが完全に死んでるので慎重に慎重に。

 

そしてきっちり開店時間に予定の蕎麦屋さんで昼休憩。

 

 

青空がすこぶる気持ちいい。

住所は小松ですがほぼ加賀市との境目。
加賀から粟津温泉に向かう幹線道路沿いという立地。


 

外観内観ともにキリッとしたモダンな店構え。
まだオープン間もないのであろう木の臭いがする。


 

開店30分でほぼほぼ満席に。


 

メニューはこちらのみ。


 

期間限定の漬け鴨南蛮で。
かなり豪華。


 

鴨汁。

 


 

甘さ控えめやや醤油が勝ってるが柚子がデフォで大量に入ってるので
いい感じに中和している。
肉厚で脂の乗ったロースに鴨団子。
そしてキノコがいっぱいとこれだけでもボリューミー且つ美味しい。

そしてお蕎麦。


 

長野戸隠産自家製粉の抜き実微粉外一のぼっちスタイルで。
こちらも汁に負けないくらいボリューミー(200g)
が。

やはり小麦が邪魔して蕎麦の味は浅い。
しかもキンキンに冷えてるのでなおさら。


 

料理が抜けてるので蕎麦の物足りなさがクローズアップしてしまうという。

ただし一般的な感覚ではお腹もいっぱいになるし
何より温泉が近いのでまあ普通に人気になるであろう。
 

戸隠に思い入れが強いようだがもう少し視野を広げて。

他の玄蕎麦や打ち方も試してみれば

さらに新しい世界も見えてくるんじゃないでしょうか。

日本も結構広いからねほんわか

 

手打ち蕎麦山桜

石川県小松市上荒屋町に2−番