蕎ばログ

蕎ばログ

蕎麦屋が蕎麦屋を食べ歩く。一般人とは異なる同業者としての視点でシビアに鋭くタブーに突っ込みます。
技術や味云々よりも料理や蕎麦に対する信念、哲学、お客様への配慮等そういった方面から観察したいと思います。


2026・2月訪問

夢一輪館さんを出てから瑞穂公民館へ挨拶に。

あの炊き出しからもう2年以上が経ったが

すっかり馴染の場所になった。

 

その後もう一つの炊き出し場所だった

藤ノ瀬の母親の友達の所と。

避難所におられたお母さんのところにも挨拶してから。

 

内浦で湧き水を。

 

 

やはりうちの蕎麦には能登ではここのが一番相性がいい。

 

そして同じく内浦の農家さんのところに

頼んでおいた残りの玄蕎麦の引き取りに。

 

 

やはり収量が少ないので前回のと合わせて

今年は計7袋分(約150kg)

だいたいこれで半年分。

 

残りは福井県産の在来種を使うが

もう一軒くらい能登の玄蕎麦を開拓したいのだが。

 

時間がまだ早かったので珠洲へ。

 

飯田の道の駅に寄ったらこんなのが出来ていた。

 

 

被災した店舗が集まって仮の商店街のようなものになってるらしい。

 

東北の南三陸でも同じようなのがあったが

うまく観光を合わせれば復興の起爆剤になり得るだろう。

 

ここから一路大谷方面へ。

 

一般車進入禁止の看板出ていたが

迷わずほぼほぼ復旧した大谷トンネルを進む。

 

 

ただしトンネルを抜けても道路はまだまだずっとこんな感じが続く。

 



揚げ浜塩田の道の駅に寄ってみたが

冬季は早仕舞いだった。

 

 

ということで大谷中学の仮設住宅へ。

 

 

ここに避難してる親戚も

公営住宅が完成すればそちらに移る予定だが。

未だ着工すら始まっていない。

 

 

それでもお父さんは朝から新聞配達

お母さんは道の駅で仕事と。

しっかり今という瞬間を歩み続けている。

 

その揺るぎない姿勢に僕もまた背筋がしゃんと伸びる。

結構遠いが能登に帰ってきた時は必ず会いに来ようと思う。


ここから宇出津への道もまだまだ復旧半ば。

 

 

まだまだ気軽に観光と言うまでにはいかないが。

今直接この地に来ることで得るものも必ずあると思う。

 

 

そしてようやく宇出津の生家着。

 

 

正月に帰ってきたばかりだが

すでに懐かしい気持になるのは毎度のことである。

 

翌朝は朝一で爺ちゃん婆ちゃんの墓参りへ。

 

 

気温マイナス2℃。

ひたすら寒い能登の朝。

 

 

公費解体はほぼほぼ終了したが

もちろんその後に新しく家が建つ気配は微塵もない。

 

 

がらんとした空き地がそこら中に広がるが

この寒さのせいで余計に寂しさが募る。

 

 

それでも基礎から作り直してるところも少なからずある。

 

 

春になればその動きも少しは加速するのではないだろうか。

 

また酒垂神社にお参り。

 

 

屋根を覆っていたブルーシートはほぼ無くなったが

代わりに空き地も増えている。

 

 

旧の魚市場と漁協の建物は解体が始まっていた。

 

 

次はどんな市場になるか楽しみでもある。

 

そして仮設の魚市場へ。

 

 

予想はしてたが時化で水揚げは少ない。

 

 

毎週鮮魚を送ってもらってる魚屋のお兄さんと出逢う。

 

収穫の割に人が多いのは

地元で流通させるのではなく。

 

ここで競り落としてから

金沢や氷見に持って行って売る業者さんも多いのだとか。

 

 

そういう意味ではうちが能登から鮮魚を送ってもらってるのも

同じようなことで。

 

やっぱり真の復興のためには

この宇出津で獲れた鮮魚は宇出津で循環させて。

 

その鮮魚を求めて

沢山の人が集まってくるようなシステム造りが必要なのでは。

と感じた。

 

 

能登から鮮魚を取り寄せるのは一旦やめて

そういう仕組みづくりに参加できるように。

 

直接この地で宇出津の魚を提供できるような道を

現実的に模索していきたいと思う。

 

 

そして白山神社にもお参り。

 

 

これで宇出津ともしばしの別れである。

 

また帰りに穴水の酒屋さんで能登の地酒を仕入れ。

 

 

一気に金沢まで・・・

と思ったらどうもガソリンの量が怪しい。

 

 

ということで一旦七尾で降りて燃料補給ついでに

農協のファーマーズマーケットへ。

 

 

そしてまたのと里山海道に乗り直して金沢まで。

 

 

金沢の中心部からやや離れた静かな場所の蕎麦屋さん。


 

天徳院という寺院のまん前。

 


 

駐車場も店前に確保されてるので使いやすい。

中は広々とした畳座敷。

 


 

詰めれば50くらい入りそうだが
全て直座りなので年寄りはツラいか。

メニューはこちら。


 

セットものが多い。


 

ご当地蕎麦。

 

 

こんなジャンクな変化球も。


 

せっかく金沢なので
漬け治部煮蕎麦というものを。


 

蕎麦豆腐と蕎麦の実佃煮付き。

治部煮。


 

鴨ロースに生麩、椎茸、揚げ蓮根に薩摩芋とかなりボリューミー。
金沢らしく優しいお出汁の味わいで非常に美味しい。

そしてお蕎麦。


 

石川県鳥越産抜き実の自家製粉微粉の繋ぎ入り。
水は加賀鳶の福光屋さんの仕込み水使ってるそう。

切り揃えはあまり良くない。
繋ぎ入ってるにも関わらず端切れも多かった。

キリッと喉越しの良い蕎麦だが
やはり蕎麦の風味は感じられない。

そもそも福光屋(加賀鳶)の酒質を考えると恐らく硬水なので。
蕎麦打ちには不向きなような気がするが。


 

軟水に変えればもう少し端切れもなくなりそうだが
店のセールスポイントも減る。
質を取るか話題性を取るか店の本質が問われてるのかもしれない。

 

小立庵

石川県金沢市小立野4丁目2−3

 

食後目の前の天徳院へ。

 

 

加賀前田家3代目当主利常の正室(徳川秀忠の娘)の菩提寺。
という友達の友達的なお寺。

 

 

歴史はさほどでもないが奇麗に整えられた美しい寺院だった。

 

 

そして白山に移動して二軒目・・・

 

と思ったらまさかの店舗改装臨時休業だった。

 

結局そのまま小松まで下って道の駅で野菜を買い足し。

 

 

毎度福井市内で帰宅ラッシュにぶつかるので

早めに福井市を抜けておく。

 

 

やはり下道だと能登は遠い(宇出津まで片道約450km)

 

ボランティアの時は高速代無料だったとはいえ

毎月1回よく帰れたものである。

 

もちろんその遠さが逆に敬慕を募らせるという効果もあるのだが照れ