蕎ばログ

蕎ばログ

蕎麦屋が蕎麦屋を食べ歩く。一般人とは異なる同業者としての視点でシビアに鋭くタブーに突っ込みます。
技術や味云々よりも料理や蕎麦に対する信念、哲学、お客様への配慮等そういった方面から観察したいと思います。

2024・5月訪問

金沢からのと里山道に乗って羽咋まで。

山中の道の駅のようなところにある蕎麦屋さんへ向かうも。

 

 

まさかの臨時休業が~ん。

ネットになんも書いてなかったような・・・

 

この後どうしよう。

確か七尾の蕎麦屋さんも定休日だったし。

とにかく時間を無駄にするわけにはないのでとりあえず七尾方面へ進み。

 

 

和倉温泉を通り越して。

 

 

久々に能登島へ。

 

 

たぶん能登島に渡るのは20年ぶりくらいだと思います。

 

 

それにしてもなんか雰囲気が重い。

 

 

車もほとんど通ってないし島に人は戻ってるのだろうか。

能登島大橋渡ってすぐに仮設住宅建設されてました。

 

 

バスもどうにか再開してるみたい。

 

 

そして鬼のように走って(もちろん法定速度内で)

能登島唯一のまともな蕎麦屋さんへ。

 


一見してどこに店があるのか迷いますが
っていうかここ入口?
 

車庫のような門を潜ると暖簾発見。

こっちが正面だった。

 

 

閉店ギリギリどうにかぎりぎり間に合いました。

 

七尾市街地から能登島大橋を渡った能登島の中心部。
道の駅やガラス美術館の近くと観光立地ですが
もちろん先の地震の復旧が遅れてるのか周りはまだ静かです。

 

中は広々とした古民家をリフォームしたような感じ。

真ん中に大きなテーブルが鎮座してるのでそこで相席するのが普通なのでしょう。

もちろん閉店ギリギリなので貸切でした。

 



メニューはこちらのみ。


 

結構割高。

鴨にしようかと思いましたが値段も値段だしさっき食べたばかりなので。


 

抜きの挽きぐるみと玄挽き田舎の二種盛りで。

丸抜き挽きぐるみ。

 


 

福井大野産と北海道のブレンド自家製粉40メッシュくらいの十割。

ちょっと氷で締めすぎなので分かりにくいがしっかり蕎麦の風味を感じられる。
ただし切り揃えはやや奔放。

辛汁は独特の風味がする。

そして田舎。

 


 

こちらも北海道と福井のブレンド自家製粉玄挽きの60メッシュくらい十割。

打って変わってこちらは少し風味に乏しい。
鬼皮の食物繊維が風味を消してしまうのだろうか。


 

蕎麦湯は豪快でした。

 


 

ただし熱すぎてなかなか持てないという笑

震災後2月から週末だけ再開されたそうですが。
平日は5月から始めたばかりなのでまだまだ厳しいとのこと。


これから能登島の観光施設も復旧し始めればまた活気を取り戻すんじゃないでしょうか。
引き続き応援していきたいですね。


 

生そば槐

石川県七尾市能登島向田町118−25

 

 
帰りにのとじま水族館に寄り道。
 
 
7月後半から一部再開するそうです。
能登島の主要観光施設だけに期待を一身に背負う。
 
 
それにしても能登島は行政支援が後回しになってるのか
七尾市内に比べると道路の復旧が全然進んでない。
 
 
いたるところで崖崩れや道路の陥没が放置されたままでした。
 
 
人口の少ない僻地ほど行政サービスが後手に後手になるのは仕方ないところですが。
どうにか目に見えるところだけでもちゃちゃっと片してほしい。
 
 
ツインブリッジもまだ通行止め。
 
 
基礎が40cmもずれてるので仮復旧に1年
完全に再開するまで3年くらいかかるそうです。
こっちが開通しないとまた和倉まで戻らないといけないので
どうしても能登島経由で奥能登観光のパターンが消滅してしまう。
 
結局また和倉まで引き帰して海岸線を北上し。
 
 
ここも早く片付けてほしい。
こういうのを目にするだけでも気持ちが沈む。
 
そしてまた帰ってきました能登の海。
 
 
2月に炊き出し支援に行った藤ノ瀬の集会所寄ってみましたが。
 
 
水道が復旧したので避難所の役目を終えてました。
それはそれでなんか寂しいな。
 
そしてただいま宇出津の海。
 
 
天気がいまいちなのでちょっと空気が重い。
 
うちはこの時点でまだ2次審査の結果待ち。
 
 
とにかく審査の結果を示してもらわないと前に進めない。
翌日からまた能登空港発のバスに乗って珠洲で災害ボランティア支援です。
少しずつ少しずつですが
能登はしっかり未来に向かって進みだしている照れ