蕎ばログ

蕎ばログ

蕎麦屋が蕎麦屋を食べ歩く。一般人とは異なる同業者としての視点でシビアに鋭くタブーに突っ込みます。
技術や味云々よりも料理や蕎麦に対する信念、哲学、お客様への配慮等そういった方面から観察したいと思います。


2024・2月訪問

金沢中心部からは5Kmほど離れた郊外の住宅街という立地。

 


 

外観内観ともに蕎麦屋とは思えないモダンな作りで田舎の人にはウケそう。


 

メニューはこちら。


 

セットものはこちらもご飯が強制的に付いてくるので

いつもの漬け鴨で。


 

鴨汁。

 


 

甘さ控えめでロースもしっとり
かなり美味しい。 

そしてお蕎麦。


 

福井産(どこだろ)抜き実自家製粉のニハそうめんのような極細打ち。
やはりどうしても小麦の味が勝ってしまう蕎麦の味はまるでない。

品質保持のため玄蕎麦(抜き実で?)は真空パックで保存とのことであったが。
それだと質の維持は出来ても

質の向上(熟成)は望めない

 

つまり玄蕎麦入荷時点(業者の真空加工時点)が味の最高到達点ということで。

あとはそのポイントをどう維持できるかという極めて消極的な守りの商売である。

よほど信頼できるまともな農家さん(業者さん)を選択する必要が。


一番の理想は玄蕎麦を活かしたままアンチエイジングもしくは

更に成熟させることである。

石臼挽きそば蕎香

石川県金沢市田上さくら2丁目47番地

 

 

金沢の施設に移った能登の婆ちゃんの容態が危ないということで。

食後急いで駆け付けると

 

 

どうにか間に合った。

でも点滴でなんとか命を繫ぎ止めているという状態。

 

看護士さんももうこれ以上良くなることはあり得ないから

あとはゆっくり階段を昇っていくだけだと言う。

 

恐らくこれで婆ちゃんとも最後になるので

できるだけゆっくりゆっくり見ておこう。

 

能登の大地と同じように決して高ぶらず。

いつも穏やかにそして大らかにただ粛々と能登の地に根を張り続けた婆ちゃんの最後が

賑やかな異国の金沢の地であることに多少の悔いはあるが。

こればっかりはどうしようもない。

 

結局婆ちゃんは僕が帰った次の日の晩に静かにその人生の幕を下ろました。

地震がなかったらもう少しは生きられたと思うが

十分すぎる程人生を使い切った。

ほんとにほんとにお疲れさんそしてありがとう。

 

この前観た中国の映画で人が死ぬということは

 

この世界から人の心の世界に引っ越しするだけのことである

 

という素晴らしい言葉がありました。

さすが中国四千年の歴史たまには良いこと言うじゃないか笑

 

婆ちゃんは無事家族の心の中に引っ越ししました。

気が散るからあんまり人の心の中で

ぶつぶつ小言ばっかり言わないでほしいと切に願う。

 

そして能登の家にようやく罹災証明書が発行されました。

結果は

 

 

一部損壊・・・

 

なんとか二次で挽回できるといいのだが・・・

ばあちゃん役所の人にぶつぶつ小言お願いします照れ