達磨系の挑戦は果たしてどう出る? そば切り石垣 (三重・菰野) | 蕎ばログ

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蕎麦屋が蕎麦屋を食べ歩く。一般人とは異なる同業者としての視点でシビアに鋭くタブーに突っ込みます。
技術や味云々よりも料理や蕎麦に対する信念、哲学、お客様への配慮等そういった方面から観察したいと思います。


2021・3月訪問

三重の中でもかなり山里に位置する菰野町ですが。
温泉を中心としたお洒落な複合施設が町の核になってるのでかなりの観光客で賑わってます。

その施設から車で5分ほどのところに新しく作られた飲食複合施設のうちの一軒がこちら。

 


 

達磨系の蕎麦屋さんで玄蕎麦からの完全自家製粉です。
 

 

昼過ぎですがかなりの賑わい。


 

メニューはこれ一枚。
二種盛は産地別ではなく蕎麦の中心部と外側の二種とのこと。


 

酒も充実。
店主さんの好みが主張されたラインアップです。


 

いつもの鴨汁にしようかと思いましたが季節の蕎麦が蛍烏賊ということで。


 

醤油の勝った関東風の濃い味付けですが
濃厚な蛍烏賊の磯の香りでもれなく

蕎麦の風味が完全に吹き飛びますな

そしてお蕎麦。
達磨系列なので二八です。
長野と福岡のブレンド抜き実超微粉の細切り。


 

達磨系らしいしなやかでありながらキレのある食感は楽しめますが
やはりパンチが弱い。
もちろん汁に漬けると僅かな風味が

 

蛍烏賊に吹き飛ばされるのでそのままいただきました

 

旬だからといって素材の特性も考えずなんでもかんでも合わせればいいという話ではないということですね。

ってそんなの頼む前から解ってたのに注文する方も同罪か笑

 

3月11日だったので食後足を伸ばして伊勢まで大移動。

 

 

この海も間違いなく東北と繋がっている。

 

 

そば切り石垣

三重県三重郡菰野町菰野4846−6