昔歌っていた
ヨイトマケの唄
この歌は彼の作詞作曲で、
工事現場の掛け声を聞いて、
それにインスパイアされて作ったという
うまく説明できないが、
地面に杭を打ち込むとき、
重い鉄の塊を、テコの原理で持ち上げる
複数の人間が、ロープを引いて持ち上げるのだが、
そのときの掛け声は、
「かーちゃんのためならエーンヤコーラ」
「かーちゃんのためなら」はソロパートで、
「エンヤコーラ」をユニゾンで合唱して、みんなロープを引く
「かーちゃん」とは、この場合、
奥さんを意味しているんだろう
ソロパートは順番に回っていくのだが、
ひとりその中に女性がいて、
可愛らしい声で、
「〇〇のためならエーンヤコーラ」
と、言ったらしい
〇〇とは、息子の名前だった
これに衝撃をうけた
丸山明宏(いまは、美輪明宏)
は、
「ヨイトマケの唄」を書いた
今日、大船の西友で、これを見つけた
ゴールデンウィーク出勤の代休だ
午前中だったけど、
呑んでしまった
♪今も聞こえるヨイトマケの唄
今も聞こえるあの子守唄
と、歌いながら
しかし、あろうことか!
この歌は放送自粛になりかけたのだ
歌詞に出てくる「土方」という言葉が引っかかったとか
確かに土方(どかた)は、肉体労働者を差別的に表現した言葉かもしれない
アナウンサーが使う言葉ではないだろう
しかし歌詞まで禁じたら、
憲法21条に違反するだろう
さすがに皆んなそれがわかってきたようで、
昔、放送自粛曲だったものが、今では、
解除されるようになった
問題は言葉にあるのではなく、言葉にこめられた差別的感情にあるのだ
♪苦労苦労で死んでった
かあちゃん見てくれ
この姿
って、
「建設工事従事者」じゃ、
心に響かないよね?
女でありながら男に混じって、
ドカタをしてたから、
響くんだよね
さて、明日は仕事だ
僕も歌おう
♪自分のためなーら、エーンヤコーラ!(笑)
では、また