脊髄損傷の入院&食事ってどんなの? | 物語ライティング大隈明子の個人ブログ

物語ライティング大隈明子の個人ブログ

物語ライティングができるまで&プライベート日記

クマさんの病気克服話。

今日はリハビリについてお届けします。

 

入院当初、首から下が動かなかったクマさんは、

首に入院用のカラーを着けて仰向け状態でした。

 

こんなの↓ 色は違うけど…


物語で日本を元気にしたい!~代表メッセージ取材・執筆「物語ライティング」の代表ブログ-頸椎カラー 

 

首を安静に保たなければいけないので、

ベッドの頭部を上げることもできません。

 

かろうじて食事はできたので、

一時的に上半身を起こしても30度ほど。

 

食べやすいようにと、おかずを串刺しに、

ごはんはおにぎりにしてくれるのですが、

この状態でそれを食べるのはまず無理です。

 

プリンやゼリー、バナナジュースなどにしてもらって

あとは水分を少しとるだけ。

 

2日目になると、腕が動くようになってきたので

元気が出てきたのか、細かく刻んだおかずも

少し食べられるようになってきました。

 

入院4日目では、右手が動くようになり

小さなスプーンがあれば、自分で少しずつ食べられるように。

 

歯ブラシを渡すと、右手で歯磨きもできるようになりました。

 

寝たきりの状態で一番大切なのは

清潔を保つことですよね~!

 

歯磨きをはじめ、体の清拭ができるようになって

本人も相当気持ちよかったのでしょう。

 

表情が明るくなって、活き活きとしてきました。


 

そして5日目、やっとネックカラーが取れて

ベッドも60度ほど起こせるようになりました。

 

このころから左腕も動くようになり、

軽く握ったままですが、左手も少し使えるようになりました。

 

小さなカップ程度なら、左手に持てるようになったので、

食事はすべて、軽い小鉢に入れて自分で食べるように。

 

「自分のペースで、食べたいものを食べること」

いかに重要か、クマさんの顔を見れば一目瞭然!

 

それまで苦痛だった食事の時間が楽しみになったようでした。

 

しかし、食べれば食べるだけ出てくるもの。

 

そう、この日から

トイレの問題がクマさんの頭を悩ませるようになるのです。


 

   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

私のホームヘルパー講座も6回のスクーリングが終わり、

先日ちょうど食事介助の授業がありました。

 

体験して分かったのは、

 

30度くらいの傾斜でも

仰向けのままでは、流動食すら喉を通らない

   

ということ。

 

ゴクンと飲み込めば、もちろん入りますが、

プリンなどでも、喉に引っかかってしまうんです。

 

横を向けば少しは飲み込みやすくなりますが、

何を口に入れても、まったく食べた気がしない…ヽ(;´Д`)ノ

 

自分で自分のことができる幸せ」を強く感じました。