クマさんの病気克服話。
今日はリハビリについてお届けします。
入院当初、首から下が動かなかったクマさんは、
首に入院用のカラーを着けて仰向け状態でした。
こんなの↓ 色は違うけど…
首を安静に保たなければいけないので、
ベッドの頭部を上げることもできません。
かろうじて食事はできたので、
一時的に上半身を起こしても30度ほど。
食べやすいようにと、おかずを串刺しに、
ごはんはおにぎりにしてくれるのですが、
この状態でそれを食べるのはまず無理です。
プリンやゼリー、バナナジュースなどにしてもらって
あとは水分を少しとるだけ。
2日目になると、腕が動くようになってきたので
元気が出てきたのか、細かく刻んだおかずも
少し食べられるようになってきました。
入院4日目では、右手が動くようになり
小さなスプーンがあれば、自分で少しずつ食べられるように。
歯ブラシを渡すと、右手で歯磨きもできるようになりました。
寝たきりの状態で一番大切なのは
清潔を保つことですよね~!
歯磨きをはじめ、体の清拭ができるようになって
本人も相当気持ちよかったのでしょう。
表情が明るくなって、活き活きとしてきました。
そして5日目、やっとネックカラーが取れて
ベッドも60度ほど起こせるようになりました。
このころから左腕も動くようになり、
軽く握ったままですが、左手も少し使えるようになりました。
小さなカップ程度なら、左手に持てるようになったので、
食事はすべて、軽い小鉢に入れて自分で食べるように。
「自分のペースで、食べたいものを食べること」が
いかに重要か、クマさんの顔を見れば一目瞭然!
それまで苦痛だった食事の時間が楽しみになったようでした。
しかし、食べれば食べるだけ出てくるもの。
そう、この日から
トイレの問題がクマさんの頭を悩ませるようになるのです。
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私のホームヘルパー講座も6回のスクーリングが終わり、
先日ちょうど食事介助の授業がありました。
体験して分かったのは、
30度くらいの傾斜でも
仰向けのままでは、流動食すら喉を通らない
ということ。
ゴクンと飲み込めば、もちろん入りますが、
プリンなどでも、喉に引っかかってしまうんです。
横を向けば少しは飲み込みやすくなりますが、
何を口に入れても、まったく食べた気がしない…ヽ(;´Д`)ノ
「自分で自分のことができる幸せ」を強く感じました。