脊髄損傷
診察を終えた医師に最初に伝えられたのはこの病名でした。
交通事故などでよく聞きますね。
そういばスーパーマンの俳優が落馬で半身不随になったな…
なんてことを思い出しながら医師の次の言葉を待ちました。
「もしかしたら、ここから下が動かなくなることもあります」
医師の手は首のラインにありました。
やっぱり、半身不随……。
いや…寝たきりになるかもしれない。
覚悟していたとはいえ、目の前が真っ暗になりました。
あの狭い家にどうやって介護ベッドを置き、
車椅子を入れたらいいのか。
現実的な問題が頭を巡りました。
クマさんは寝たきりになってしまうんだろうか…。
「この白くなっているのが神経がやられているところです。
それにここに骨ができているんですよね」
「骨ですか?」
「年を取るとできる人もいるんですが、詳しいことは
神経の先生からお話がありますから」
「手術で脊髄の圧迫を取る方法もありますが、
回復の兆しもあるので、しばらく様子を見ましょう」
クマさんはそのまま入院することになり、
ナースセンターの横の部屋に移されました。
そういえば、くも膜下で倒れたときも、
集中治療室の後、こんな部屋に移されたんだったな~。
今回の入院はどれくらいになるんだろう…。
先の見えないこれからの生活に
ただただ不安を覚えながら帰路につきました。
クマさんの足は動くようになるんだろうか…。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
リハビリの様子を、どんどん書こうと思いつつ
随分間が開いてしまいました。
実は3月末からホームヘルパーの学校に通っているのです。
ベッドから車椅子への移動や、着替えの方法など
すぐに役立つことばかりです。
でも一番勉強になっているのは、介護される側の気持ちについて。
「誰も介護されたいと思っている人などいない。
みんな自分のことは自分でやりたいんです」
という先生の言葉が印象的でした。