親指の腱を手術した件 | 物語ライティング大隈明子の個人ブログ

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「手術当日、8時半以降は何も食べずに来てくださいね。

 飲み物も口に入れないように」

 

う~ん、空腹だと手術室でお腹が鳴るかもな~と心配しつつ病院へ。

 

「今日はこことここを切りますよ」と

手に3か所しるしをつけられました。

 

ほー!ここにメスを入れるわけね。

思ったより小さいかも(*^^*)

 

「局部麻酔してますけど、痛くなったら言ってくださいね」

「は~い!」

と、和やかな雰囲気で手術が始まりました。

 

腕と顔の間は、カーテンのような布で仕切られるので

直接様子を見ることはできません。

 

でも、そこは好奇心旺盛な私のこと。

ライトの横に映る先生の手元をしっかり見ることができたのですね~。

 

まずは親指の下を大きめに切開。

切り口をびら~んと開いて切れた腱の先を探し出します。

 

図では水色にしていますが、腱はきれいな白色。

鶏肉のささ身についている筋に似てるわ~と感心しつつ見ていると

腱をびろ~んと引っ張り出す先生。

 

おおーーっつ!人の腱ってこんなに伸びるのね~!

とビックリの展開Σ(・□・;)

 

それに引っ張り出したままにしておいて大丈夫なんだ。

スゴイ、スゴイ!!

次は、人差し指の腱を探します。

 

「これかな」

クイクイと引っ張ると、人差し指がぴくっと動きます。

 

「はい、OK」

引っ張り出した腱を確保しておいて

次は下のほうの腱を探します。

先に引っ張り出しておいた人差し指の腱と、

下の切り口から出した腱がつながっていることを確認。

 

それから上の腱をブチっと切り離します。

 

「ちょっと気持ち悪い感じがしますよ~」という声に

痛いのかな~と覚悟する私。

この手術で一番緊張した瞬間でした。

一瞬ゾワっとしたあと、

切断された腱が、肌の中を通って下から出てきました(*^^*)

人差し指の腱を親指側に出したら一安心。

 

人差し指側の切り口2か所をふさいで

残るは腱の接続のみです。

「さあ、いよいよ本丸ですよ」という先生の声。

 

腱と腱って、どうやってつなげるの?と

じっくり見ていたら、これが意外とダイナミック!

 

1本の腱にブスっと穴をあけ

その中にもう1本の腱を引き込む。

また穴をあけ、片方を引き込む。

 

これを3回ほど繰り返して、2本の腱が

なんちゃって三つ編みみたいに絡まったところで

そこを丁寧に縫い合わせるんですね。

 

「親指動かしてみてください。

 握ってみてください。

 人差し指動かしてみて。

 人差し指と一緒に動かしてみて。

 突っ張る感じしませんか?」

などと動作確認をしてから、

 

余った腱をパチンパチンと切りそろえて

あとは手の中にしまいます。

最後に、一番大きな傷口をふさいで終了~!

 

1時間ほどで手術は終わりました。

 

最初から最後まで見学して思ったのは

「外科の先生ってプロの職人だわ~」ってこと。

 

手際の良さもさることながら

自信をもって冷静に工程を進めていく様子は職人そのもの。

 

多分50代の先生だと思いますが

経験が豊富なのでしょう。

 

助手の先生の質問に答えながらも

手の動きを止めることはありませんでした。

(当たり前か……)

 

今日、消毒に行ったら

傷口に入れてあった管(止血用?)をするっと抜き、

糸を1か所取って(痛たたた)終わり。

 

次は抜糸だそうです。

 

リハビリの様子はまた今度(*^^)v