夫婦の夢 | 物語ライティング大隈明子の個人ブログ

物語ライティング大隈明子の個人ブログ

物語ライティングができるまで&プライベート日記

夫婦の老後のこと…

 

ある日ふと、自分たちの老後の姿が頭に浮かんだことがありました。

子供たちが巣立ってしまった家で、二人テレビを見ながらお茶を飲んでいる

そんな二人の姿です。

 

そして必ずイメージしてしまうのが、

60代だというのに痴呆症状が現れてしまったダンナの姿です。

 

これは冗談ではなくて、本当にあり得ること。

なぜなら、彼は大きな病気で後遺症をかかえてしまっているから…。

 

「くも膜下出血」…よくきく病名ですが、

この病気をした人間で生き残れる確率はわずか25%

そして無事に社会復帰できたとしても、

水頭症などの後遺症になるケースが多い

ということを知る人は少ないでしょう。

 

水頭症にならなくても、脳の病気をした人は記憶障害になりやすい、

つまり若いのに物忘れがひどい状態になってしまうんですね。

 

彼は今普通にお勤めしていますが、細かいことまで全部ノートに

書き残しています。

それがないと忘れてしまう…こんなに毎日頭をつかっているのに

記憶がところどころなくなってしまうんです。

 

そんな彼が仕事を辞めてしまったらどうでしょう?

限られたコミュニティの中で、変化のない生活を送ることになったら…

多分、ほとんどの記憶が飛んでしまうことでしょう。

 

退院して家に戻ってきたときと同じ生活…

痴呆老人のような彼に戻ってしまうのでは?

そう考えると本当に怖くなります。

 

それで、私たちは老後二人でできることを考えることにしました。

夫婦別々に好きなことをするんじゃなくて、

それぞれが協力し合ってできること…それを二人の夢にしよう!

そう決めたんです。

 

こんなに頑張っているダンナに、定年後も仕事を続けてなんて

とても言えません。

私が一家を支えていけるものなら、代わってあげたいくらいです。

私が起業しようと思った理由はここにもあります。

 

だから老後は好きなことをさせてあげたい。

でも、生き甲斐をもって暮らしてもらいたい。

毎日人と接すること、頭を使うことで記憶をなくさないでほしい。

 

そう考えて、出てきた答えが

「郷土料理の教室をつくること」でした。

なんで郷土料理? しかもなんで教室なわけ?

 

その理由はまた明日お話します。

 

なんだか今日は暗い話になってしまいましたねぇ。