花宵道中 宮木あや子著 新潮社



安野モヨコさんの漫画が原作で、

写真家・蜷川実花さんが初メガホンをとったことで

話題になった映画『さくらん』。

『さくらん』は花魁の恋のお話でしたが、

この『花宵道中』も花魁たちの恋のお話です。

漫画ももちろん読むのだけれど、

仕事で言葉を使うことが多いせいか書籍で読む、

というのがどうもしっくりくるのです。

本を閉じて、私が呟いた言葉は

「女ってね、しょうがないのよね、女なんだから……」

というものでした。

狂おしいほど誰かに想われたいという思いを胸に秘めつつ、

なんてことはない風に、凛とした姿を装うってみたり、

狂おしいほどだれかを想って、全てを賭してしまえたり……。

なんて、悲しく、強く、はかない、“いきもの”なのでしょうか、

女というものは。

自分の中にある、女として誰かに想われたいという欲求に、

誰かのために全てを投げ出してみたいという狂おしい恋心に憧れる気持ちを、

改めて再認識してしまいました。

そして何より、女である自分をとても大事にしてあげたくなりました。

“その嘘をあなたが自分にゆるすなら続ければよい でもそれは嘘”

『結婚失格』枡野浩一著 講談社 より

このところ、ずっと“嘘”について考えています。

そして思い至ったことがあります。

自分を守るためだけに、嘘をつくのはいけないこと。

誰かの気持ちを守るために、嘘をつくのは、許される場合がある。


ただし、条件が2つ。

・そこに、裏切りの欠片も存在していないこと

・最後まで突き通すこと

抜粋した短歌に書かれている嘘は、

この2つの条件に恐らく反してしまっているんでしょうね。


特に1つめの条件に。きっと裏切りに満ちていたのでしょう。

そうじゃなければ、著者の枡野浩一さんは、

こんな悲しい歌を詠むことはなかったのかもしれません。

私は、どうも、面倒くさがりや

らしい。


仕事でも、

ちょっと面倒だわ

って思うことがあると

後回しにしてしまう癖がある。


たいてい、後回しにしつつも

頭のすみにひっかかっているから

最後の最後には

ちゃんとやり遂げるのだけれど

今回は、ちょっと失敗。


頭のすみからも

吹き飛ばされて

すっかり、どこかに行ってしまってました。


社会生活をちゃんと送るために

必要な

最低限度の

責任感

みたいなものを

なんとかしてでも

身につけたいもの。