花宵道中 宮木あや子著 新潮社
安野モヨコさんの漫画が原作で、
写真家・蜷川実花さんが初メガホンをとったことで
話題になった映画『さくらん』。
『さくらん』は花魁の恋のお話でしたが、
この『花宵道中』も花魁たちの恋のお話です。
漫画ももちろん読むのだけれど、
仕事で言葉を使うことが多いせいか書籍で読む、
というのがどうもしっくりくるのです。
本を閉じて、私が呟いた言葉は
「女ってね、しょうがないのよね、女なんだから……」
というものでした。
狂おしいほど誰かに想われたいという思いを胸に秘めつつ、
なんてことはない風に、凛とした姿を装うってみたり、
狂おしいほどだれかを想って、全てを賭してしまえたり……。
なんて、悲しく、強く、はかない、“いきもの”なのでしょうか、
女というものは。
自分の中にある、女として誰かに想われたいという欲求に、
誰かのために全てを投げ出してみたいという狂おしい恋心に憧れる気持ちを、
改めて再認識してしまいました。
そして何より、女である自分をとても大事にしてあげたくなりました。