八木沼です。
今回のテーマは、アトピー脱ステによる離脱症状についてです。
◉はじめに。
アトピーを改善させる1つの方法に、ステロイドを中止するやり方があります。
これを「アトピー脱ステ」又は「アトピー脱ステロイド」と言います。
しかし、脱ステロイドをすると、殆どの場合にステロイドの離脱症状という「リバウンド」が出ます。
そして、脱ステロイドのリバウンド症状で特に気をつけていただきたいのが、蜂窩織炎 (ホウカシキエン)です。
今回の投稿は、脱ステロイドの離脱症状でも特に注意が必要な蜂窩織炎の対策になります。
◉蜂窩織炎(ホウカシキエン)とは。(MSDマニュアル家庭版参照)
蜂窩織炎(ホウカシキエン)は、皮膚とそのすぐ下の組織に生じる、広がりやすい細菌感染症です。
・蜂窩織炎の原因。
蜂窩織炎の原因になる細菌には多くの種類がありますが、最も一般的なものはレンサ球菌とブドウ球菌です。
レンサ球菌は、感染範囲を抑えようとする組織の働きを妨げる酵素を作り出すため、皮膚の中で急速に広がっていきます。
ブドウ球菌を原因とする蜂窩織炎は通常、開放創や膿瘍(内部に膿がたまった空洞)に生じます。
ほかにも多くの細菌が蜂窩織炎の原因になります。
また、かつては有効だった抗菌薬に対して耐性を示すブドウ球菌が蜂窩織炎の原因菌として増えてきていて、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)と呼ばれています。
細菌は通常、ひっかき傷、刺し傷、手術、熱傷(やけど)、真菌感染症(みずむしなど)、皮膚の病気などによって皮膚にできた小さな開口部から侵入してきます。
体液がたまって皮膚が腫れた(浮腫)部分は、特に感染を起こしやすい状態にあります。しかし、蜂窩織炎は明らかな傷のない正常な皮膚にも起こることがあります。
・蜂窩織炎の症状。
蜂窩織炎は、脚の皮膚に最もよく生じますが、体のどの部分にも発生します。通常は、片手や片脚など、体の片側だけに生じます。
最初に現れる症状は、感染部の皮膚の発赤、痛み、圧痛です。これらの症状は、細菌そのものと、感染から体を守ろうとする体の反応の両方によって生じます。
感染部の皮膚は熱をもって腫れ、オレンジの皮のように、細かいあばたができたように見えます。
感染部の皮膚に液体で満たされた大小の水疱ができることもあります。患部の境目ははっきりしませんが、丹毒( タンドク)と呼ばれる種類の蜂窩織炎は例外です。
蜂窩織炎が起きた人の多くは、体調がすっきりしない程度ですが、なかには発熱、悪寒、頻脈、頭痛、低血圧、混乱といった症状が現れる人もいます。
・蜂窩織炎の対策。
抗菌薬による治療を迅速に行えば、細菌感染が急速に広がって血液や内臓にまで拡大するのを阻止することができます。
レンサ球菌とブドウ球菌の両方に有効な抗菌薬(ジクロキサシリンやセファレキシンなど)を使用します。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の感染が疑われる場合の治療では、トリメトプリムとスルファメトキサゾールの配合剤、クリンダマイシン、ドキシサイクリンなどの抗菌薬を経口で使用することがあります。
・蜂窩織炎の予後
ほとんどの蜂窩織炎は抗菌薬療法で速やかに回復します。ときに膿瘍が生じる場合もあります。
◉アトピー脱ステで蜂窩織炎になった時の対策。
※ 以下は、蜂窩織炎対策をしながら、アトピー脱ステを継続すると仮定した場合の当院の対策です。
✅ 抗生剤を処方していただける、かかりつけ医院があるか?
蜂窩織炎は抗生剤が有効しますので、抗生剤を処方して頂けるかかりつけ医院があると理想的です。
✅ 抗生剤を使用しながら、脱ステリバウンドの継続治療が可能か?
蜂窩織炎を抗生剤で対策しながら、アトピー脱ステリバウンド対策を継続する必要があります。
◉まとめ。
アトピー脱ステロイドをして蜂窩織炎になる事は少ないのですが、体の免疫力が低下すると蜂窩織炎になる事もあります。
ですので、脱ステロイドの離脱症状か蜂窩織炎の症状かを見極める事は大変重要ですので、今回の投稿を参考にしていただければと思います。
それではまた👋
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◉編集後記。地元の市民文化会館でコンサートを見てきました♬