「2020年 年末年始のご案内」
12/31〜1/3は休診となります🙇♂️それ以外の日時は通常営業です。(水曜日、木曜日は定休日です)
八木沼です。
今回のテーマは「妊婦アトピーと鍼灸治療についてです」
◉はじめに。
当院では妊婦さんのアトピー治療もしているのですが、妊婦さんでも、鍼灸でアトピー治療ができると、知らない方もいらっしゃると思いますので、今回の投稿を参考にしていただければと思います。
◉妊娠中期〜後期にアトピーが悪化傾向。
アトピーの症状があり妊娠すると、妊娠中期〜後期に悪化する傾向があります。
データ的には、妊婦さんの50%が悪化、25%が改善という数字があります。
◉妊娠中の痒みについて。
※ 妊娠中、新規にアトピーが出現する事は少ないです。
妊娠中の痒みには、アトピーによる痒み等(妊娠非特異的皮膚疾患)と、アトピー以外の(妊婦特異的皮膚疾患)があります。
・妊娠非特異的皮膚疾患にはアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ジンマシン、薬疹等があります。
妊娠中にアトピーが悪化する原因は不明なのですが、考えられる要素は5つあります。
1、免疫学的変化によるth2サイトカインが優位になる。
2、女性ホルモン亢進による肥満細胞の活性化。( ヒスタミン分泌増加)
3、発汗が増加して痒みが出やすい。
4、妊娠中のストレス。
5、薬の使用中止によるリバウンド。
・妊娠特異的皮膚疾患(アトピー以外)には、4つあります。
1、妊娠性痒疹: 初期〜中期発症/皮膚疾患が体幹から四肢に出る。
2、puppp: 後期発症/皮膚疾患が腹部中心に出る。
※ pupppとは、妊娠期間中のみ生じる、非常に強い痒みを感じる発疹です。
3、妊娠性疱疹: 後期発症/皮膚疾患が浮腫性紅斑と水疱。
4、妊娠性肝内胆汁うっ滞症: 後期発症/強い痒みのみで皮疹はない。
※ 鍼灸適応皮膚症状は「妊娠非特異的皮膚疾患」のアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ジンマシン、薬疹等となります。
◉妊婦アトピーの脱ステ、脱保湿について。
妊婦アトピーで脱ステ、脱保湿はした方が良いかと悩む事があると思います。と言うのも、脱ステ、脱保湿をするとリバウンドによる症状悪化が出る可能性が高いからです。
リバウンドの症状も、個人差があり妊娠期間中、我慢出来ないこともあると思います。
ですので妊娠期間中の脱ステ、脱保湿は見送った方が良いと思います。( 出産後に脱ステ、脱保湿をお勧めします)
そして、妊婦アトピーの鍼灸治療が適応になるのは、妊娠前に脱ステ、脱保湿を終えている方になります。(出産後に脱ステ、脱保湿をして鍼灸でアトピー治療も有効です)
◉妊婦アトピーに効果のある鍼灸治療とは。
✅そもそも妊娠中の鍼灸治療は安全なの?
妊娠中の鍼灸治療は安全なのか?と言う疑問があると思います。結論は安全です。
アトピー以外の妊婦さんにも、鍼灸治療をしてますが、今迄問題がありません。
感染症予防には、使い捨ての鍼を使用していますし、基本的に妊婦さんには、強い刺激の鍼灸治療はしませんので、鍼を深く入れたり、熱いお灸をする事は無いです。
✅安定期になる前の鍼灸治療は可能か?
鍼灸治療は体全体の機能を高めて、免疫力を上げますので、むしろ安定期を迎えるための、鍼灸治療と位置付けても良いです。
✅妊娠何ヶ月迄可能か?
臨月迄鍼灸治療は可能です。
✅妊婦アトピーには、どの様な鍼灸治療をするの?
アトピーは主に皮膚の炎症ですので、鍼灸で炎症を改善させます。又、皮膚に鍼灸をする事で、皮膚のターンオーバーを正常化させます。
お腹が大きくなり、うつ伏せが辛い時は、横向きや上向きで鍼灸を行います。
◉まとめ。
妊娠中「逆子治療」に鍼灸は有名ですが、アトピー治療も鍼灸は有効ですので、お試しになられてはと思います。
妊婦さんが鍼灸治療を受ける際は、予め鍼灸治療院に問い合わせをしてみてください。
それではまた👋
◉関連記事→アトピーと生理について
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◉まめの「アトピー改善 豆知識」
◉編集後記 百舌鳥(もず)の速贄(はやにえ)を見つけました🦜
百舌鳥が速贄をする理由は、不明なのですがいくつか定説があります。
1・備蓄説
2・食べ残しを一時的に保存しておくという説
3・殺戮の本能によるという説
4・嘴のわりに肢が弱いので串ざしにしておいてからむしり食うという説
5・単なる本能という見方
皆さんはどれが正しいと思いますか?
私は現在の日本が食品廃棄処分が多いと言われますので、百舌鳥に敬意を表して2番に1票です😀
12月に入っても暖かい日がありますね。しかし季節も、百舌鳥の速贄が見つけやすい時期になるということは、平地の紅葉も終わり冬に近づいていると言う事でしょうね!