八木沼です。
今回のブログは「手アトピー」に関連する、手の皮膚疾患です。
◉はじめに。
アトピーの症状が手に出る方は多いのですが、実際にはアトピー以外の皮膚炎が出ている事があります。
今回のブログは、主に肝臓からの影響で手に皮膚炎が出た時の、原因と対策について投稿したいと思います。
◉手アトピーと、間違えやすい手の皮膚炎の原因。
✅ 薬疹: アトピー治療以外の薬を常時内服している。又は以前使用していた。
✅ 生活習慣病: アルコール常飲や偏食等がある。
✅ ウイルス: 輸血等で感染の可能性がある。
◉手アトピーと間違えやすい、手の皮膚炎の症状。
手アトピーは指の間や、指の関節又は爪の周辺に出る事が多いのですが、
手アトピーでない( 手掌紅斑シュショウコウハン)場合の症状は、手のひら、特に母指球、小指球および指の基節部に出やすいです。
又、手掌に湿疹の様に出る症状( 薬疹)の場合は、足裏にも同じような湿疹が出ることがあります。
◉手アトピーと、間違えやすい手の皮膚炎の対策。
薬疹と断定された場合は、薬を継続するか検討が必要です。
ウイルス感染の可能性がある場合は、血液検査が必要です。
生活習慣病による場合も、肝臓の検査が必要です。
その他にも妊娠、自己免疫疾患、代謝性疾患、の原因という事もありますので、検査が必要な場合があります。
◉手アトピーの時に、特に観察が必要な皮膚炎。
手以外の皮膚炎で、くも状血管腫という症状があります。
くも状血管腫とは、直径が数ミリから1cm程度の中央の細動脈から多数の細く蛇行した毛細血管が遠心性に広がったもので、
顔面、頸部、胸部、上腕などの上半身で、柔らかい皮膚(腹部、胸部、頸部の前面)に出やすいです。( 原因は肝疾患が考えられますが、検査では出ない事が多いです)
◉まとめ。
今回の手アトピー以外の手の皮膚炎は、主に肝臓に原因がある事が多いです。
肝臓は沈黙の臓器と言われ、検査をしても異常が見つからない事があります。
そこで今回投稿した様な症状が、手掌や足裏に出たり、赤みが部分的出ている(くも状血管腫)等が見つかった時点で、対策をしていくのが理想です。
それではまた。
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11/11はベースの日でした♫