調子は如何ですか。
八木沼です。
今年も熱い夏が終わり、汗でアトピーが悪化された方も、一段落しているのではないでしょうか?
一方で 夏のアトピー最悪期を過ぎたけれど、アトピー完治までは改善してないと悩んでいる「 小児アトピー」 の保護者の方も多いと思います。
今回のブログは、小児アトピーでお悩みの保護者の方に参考になれば幸いです。
◉はじめに
小児アトピーは以前、小学校に入る頃には治ると言われていた時期がありました。
しかし最近は小学校に入っても、アトピーが治らないお子さんが多いようです。
そして成人アトピーへと慢性化する方も少なくないようです。
小児アトピーが成人アトピーへと移行しない為にも、今回のブログを参考にしていただきたいと思います。
◉小児アトピー原因
小児アトピーの原因も色々と説がありますが、やはり1人1人違う様です。
個人的には小児アトピーの原因に遺伝はないと思っています。そこで私が考える小児アトピーの原因を3つあげたいと思います。
1、食べ物
体は食べ物で作られますので、食べ物によって体が痒くなることは想像できると思います。特に体が酸性に傾く食事が多いと皮膚が痒くなります。
酸性に傾く食事は主に糖質と脂質です。そして基本的に食べ過ぎも痒みの原因になります。
2、洗いすぎ
アトピー性皮膚炎の方は、基本的に清潔好きの方が多いように思います。ですのでアトピーで痒い患部もよく洗う習慣になっています。
しかし皮膚を再生させるには、皮膚常在菌( 表皮ブドウ球菌、 黄色ブドウ球菌、 アクネ桿菌)が必要になりますので、
普段から洗い過ぎていると皮膚常在菌が不足して、 皮膚の保護膜が形成されないで、敏感肌になり痒くなります。
この保護膜が形成されにくいというのが、アトピー性皮膚炎と理解して良いです。
保護膜が形成されるには、皮脂、 皮膚ブドウ球菌、 垢、 汗の4つの成分も必要不可欠になります。
3、 塗布剤等によるかぶれ( 接触性皮膚炎)
皮膚が乾燥してくると保湿剤を使用される方が多いと思います。
保湿剤の成分に合成界面活性剤が入っていると、 皮膚の保護膜が破壊されることがあり、 アトピー性皮膚炎に移行することがあります。
また、合成界面活性剤は保湿剤以外にも含まれていることが多いです。洗剤、 シャンプー、化粧品、液体ソープ等日用品にも含まれています。
◉小児アトピー症状
・食べ物が原因の症状
食べ物が原因の症状で分かりやすいのが、食べ過ぎると痒くなると言うことです。
特に糖質や脂質が多いと痒くなります。この様な時は夕食だけでも食べないと痒みは楽になります。
・洗いすぎが原因の症状
普段から洗い過ぎていると皮膚の炎症が治り難いので赤みが消えにくいです。
そして水分に触れているのにも拘らず乾燥します。洗い過ぎて皮膚の皮脂を落としてしまうので乾燥による痒みが出ます。
・塗布剤が原因の症状
塗布剤が原因の症状には、アトピーの症状が広範囲になる事があります。つまり塗布剤を塗っているところが赤く炎症を起こしています。
また塗布剤によるかぶれによって、アトピー性皮膚炎以外の湿疹、 皮膚炎を起こすことがあります。
この皮膚炎はウイルス性の皮膚炎の場合もあります。湿疹とウイルス性の皮膚炎の違いは、 見た目で判断できます。
湿疹の形状は凸ですが、ウイルス性皮膚炎の形状は凹みます。ウイルス性の皮膚炎が出た時には、塗布剤の使用を早めに中止したほうがいいです。
◉小児アトピー対策
・塗布剤を使用していない場合
塗布剤を使用していない場合は、食生活と生活習慣で改善します。食べ過ぎない事と体を動かして定期的に汗をかいていると、小児アトピーは改善します。
・塗布剤を使用している場合
塗布剤を使用している場合は、塗布剤を止めるのが早く改善します。塗布剤は全ての物を意味します。
つまり保湿剤や薬その他、皮膚に付けるもの全てです。
ここで問題になるのが、塗布剤を辞めることによる一時的な悪化( リバンドとも言います) です。
リバンドは場合によっては感染症も発症することがありますので、自己流での脱ステロイドや脱保湿は慎重にしたほうがいいです。
ちなみに鍼灸でも感染症対策は十分可能です。
・塗布剤を以前使用していたが、現在は使用していない場合
塗布剤を使用していて、脱ステや脱保湿をしたにも拘らずアトピー性皮膚炎が改善しない場合は、皮膚の炎症が治まっているが、皮膚そのものが硬く変性している事があります。
このように硬くなった皮膚を硬皮症( コウヒショウ)とも言います。
この硬皮症対策は皮膚を脱皮させる必要があります。汗をかいても痒くなければ、汗をかいて皮膚を脱皮させやすくするのも1つの方法です。
汗をかいても脱皮が改善しない時は、鍼灸で早く脱皮させることができます。
◉まとめ
小児アトピーも色々な原因や症状がありますので、現在のアトピー性皮膚炎がどの様な状態かを見極めて治療対策にあたっていただければと思います。
それではまた。
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◉まめの「 アトピー改善 豆知識」
◉編集後記