アトピー改善に欠かせない3つの皮膚常在菌について。 | 千葉アトピー治療専門鍼灸「宗気堂」

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調子はいかがですか。

八木沼です。

今回のテーマは、皮脂膜構成に欠かせない皮膚常在菌についてです。

肌のバリア機能を正常に守ってくれる皮脂膜は、皮膚常在菌の働きがないと作ることができません。
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◉皮膚常在菌とは。
腸内細菌とか腸内フローラという言葉は聞いたことがあると思いますが、皮膚にもこのような菌が存在します。

これを皮膚常在菌と言います。皮膚常在菌は3つあります。

1・皮膚ブドウ球菌( 善玉菌) 

2・アクネ菌( 日和見菌/ ヒヨリミキン とは皮膚の善玉菌と悪玉菌のバランスによって、善玉にも悪玉にもなる菌です)

3・黄色ブドウ球菌( 悪玉菌)

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◉皮膚常在菌の役割

1・皮膚ブドウ球菌
皮膚ブドウ球菌はグリセリンや脂肪酸を作ります。

グリセリンは皮膚のバリア機能を維持する働きがあります。脂肪酸は間接的に黄色ブドウ球菌の増殖を抑制します。

2・アクネ菌
皮膚を弱酸性に保ちながら、 皮膚に付着する細菌の増殖を抑制します。

細菌が増殖しなければニキビの原因菌にもなりません。しかし食生活で脂肪が多かったり、なにかの原因で毛穴が塞がったりすると、 アクネ菌が増えて皮膚に炎症が起きてニキビが出来ます。

3・黄色ブドウ球菌

皮膚が弱酸性の状態からアルカリ性になると黄色ブドウ球菌が増殖して皮膚炎を起こします。

傷を受けた皮膚の状態をそのままにしておくと、 化膿する事もあります。
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◉皮脂膜を作る皮膚常在菌のバランスを維持すには。

皮膚常在菌の、皮膚ブドウ球菌、 アクネ菌、 黄色ブドウ球菌のバランスが崩れると皮脂膜が壊れて皮膚炎を起こします。 

皮脂膜が壊れないようにするには、皮膚常在菌と上手に生活する為に、善玉菌の皮膚ブドウ球菌を減らさない事が重要です。

皮膚ブドウ球菌は皮膚の角質層に存在しています。そのため無理に角質を落とすような行為をすると皮膚ブドウ球菌が減ります。

皮膚ブドウ球菌が減らないようにする対策は、 適度な入浴回数( 場合によっては入浴制限) 洗浄 料、 洗顔料の過剰な仕様を控える。
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◉まとめ
アトピーを治すには皮脂膜を再生させて、 そしてアトピーが再発しないようにする為に、皮脂膜を壊さないのがポイントになります。

皮脂膜を構成する3つの皮膚常在菌の働きを良く理解すると、アトピーだけではなく、肌荒れの対策にもなりますので参考にしていただければと思います。


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アトピーがなかなか治りきらない時には、お風呂を中止してみてください。


編集後記
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先日たまたま、都内を散歩していて見つけました。杉田玄白の墓標です。解体新書を書かれた江戸時代の医師です。

「蘭学事始」を翻訳して「解体新書」を世に出されたとありますが、実際はオランダ語の解剖学書ではなくドイツ語の解剖学書だったようです。

後に「養生七不可」を書いていますが、今でも大変参考になると思います。

杉田玄白の「養生七不可」

・その1 昨日の非は恨悔すべからず
(過ぎてしまった昨日のことをくよくよと悩んで後悔してはいけません)

・その2 明日の是は慮念すべからず
(明日のことをあれこれ心配しててはいけません)

・その3 飲と食とは度を過すべからず
(飲食は度を越してはいけません)

・その4 正物に非ざれば苟(いやしく)も食すべからず
(新鮮でないもの、変わったものは食べてはいけません)

・その5 事なき時は薬を服すべからず 
(何でもない時はむやみに薬を飲んではいけません)

・その6 壮実を頼んで、房を過ごすべからず
(元気だからといって無理をしてはいけません)
※「房」とは寝室のこと、寝室で行われる情事のことを示すと言われています

・その7 動作を務めて、安を好むべからず
(適度な運動を心掛けて、ラクしてはいけません)

それではまた。