障害がある子の進路選択の参考に

知的障害の息子のことを綴ってます。




高校進学は子ども達にとって

人生初の試練なようなものです。 


親は思春期の子どもの様子に

神経をすり減らし

より良い選択ができるように

親子共々立ち向かいます。


娘の高校進学の時もそうですが

だいたいは偏差値を基準に決めます。


それが選択の大きな決定権になりますが

障害のある子にとっては

選択する余地がほとんどなく

ここでは迷いも何もなく

支援学校に進むことになります。



我が家の場合も支援学校しか

選択がありませんでした。


ただ何処の支援学校に行くかは

ちょと悩みましたが…

とは言っても地元では2校しかないので

それぞれのメリットとデメリットで考え

我が家は安心できる慣れた地区にしました。


そしてこの支援学校には寄宿舎もあるので

それも選択の大きな判断基準になりました。




もちろん寄宿舎に入れたのですが

その理由としては

1つ目はちょと自分で通学するには

不便な所だからです。


公共交通機関を使うのですが

乗り換えの時間が合わないのです。


でも週末は家に帰ってくるので

その時に公共交通機関を

使えるように練習をしました。


今では何処にでも1人で行けるようになり

行動範囲が広がりました。




2つ目に息子が私と一緒にいると

甘わかせてしまうし

息子も甘えてしまう為に

ちょと距離を置いた方が

いいと思ったからです。


これは「できるのになぜやされないの」

と娘の一言が関係しているのですが

あの時気づいたことで

今は自分で考え行動する事ができてます。




3つ目は自立した生活ができるように

なって欲しかったからです。


寄宿舎では洗濯や掃除などの事を教え

1人でも生活できるように支援してくれます。


そのおかげで簡単な家事は

できるようになりました。


そのお陰で私が留守の時は

まぁ隣家に祖母がいるのですが

それでも安心して出かけられます。



そんな思いで寄宿舎に入れたのですが

人との関わりで問題もあり

「寄宿舎辞めたい」と

言い出したこともありました。


それでも自ら寄宿舎の副会長に

立候補したりして役割を全うして

なんとか卒業まで寄宿舎生活をしました。




学校の方も意欲的に活動して

友達とも休みの日には遊びに行くほど

高校生活をエンジョイ

できたのではと思っています。



ただ心残りはコロナの影響で休校になり

自分で作るアルバムも中途半端で

卒業式も親が参加できず

なんとも消化不良な感じでした。


それでもここでの学びは

息子にとって大きなものになりました。