三年なんだな…
そんな風に空を見上げてた。
こんな穏やかな空の下で暮らせる事に感謝した。
しかし…
朝の情報番組からある地区の豪雨災害による土砂崩れを見た瞬間…止まらない動悸と自然に溢れてくる涙。
誰が悪い訳でもない…
逆にいつも空には励まされ勇気を頂いてる。
三年前の7/6(金)
仕事に車で向かう途中に大きな川の異常を感じる。
それから18時を過ぎた時…
川の氾濫を示すサイレン。
お客様の優しさで早めに仕事を切り上げ車での帰り道。
尋常じゃない雨によって渋滞で動かない中、ナンバープレートより上まで溜まってきた雨水。
普段なら車の心配してるだろうけど…
死ぬ覚悟というか…
死ぬってこう言うことかな。
と諦めというより無力さを感じた。
空を見上げて見ても大きな雨粒ばかりで
サンドバッグ状態…雨に殴られっ放し。
あの優しい空では無かった。
ふと出張先から近い実家に安否の電話してみようと電話する。
変わらない両親の声に心配した自分以上に励まされたようだった。
何故か両親に心配を掛けたくなくて大丈夫と渋滞で動かない車の中で前を向いた。
しかし1時間以上動かない車、水位は益々あがる。
Uターンして実家に泊めてもらおうと思いまた電話した。
しかし普段なら5分もかからない道も着くまで2時間かかる。
実家に着いてひと安心。
頑張った車に感謝した。
しかし夜中に雷ではない異常な音が鳴り響く。
ゴゥー。ゴゥ。
ゴゥーー。
これが地鳴りかと。
何かの叫びを感じた。
寝れないまま朝を迎える。
朝の情報番組にてヘリコプターから映し出された映像には…
普段見てる景色が泥水に埋まって海の様に波打っていた。
腰に力が入らない。
両親の前では強く居ないと…
しかし。
何か夢だよな。
夢ではない。
しかしこれはこれから感じる様々な人たちの感情の乱れを自分自身の感情の乱れを感じる序章に過ぎなかった…
豪雨災害にあった人達がまた空を見てひとときの幸せを感じれますように…