北風が伝わる頬が紅く染まる…
いつもそんな風を受け止めて
じっと日常の舞台を演じていた。
あの春を告げる風が南から強く背中を押すまでは…
懐かしさに寂しさが幼き日々にトランジットする。
この土地に長く香りを漂わせるほのかな香り。
その白梅の香りに誘われてか?
一羽の小さな鳥が鳴いている。
まだ鳴き慣れないのか❓
ほっけっくる。と鳴く。
そんな日々が続いたある日
つがいになったウグイスが
この世の雑踏で
どんな事があろうとも活きると決めた瞬間
意を決して南風に向かって主張した
ほーほけっきょ!
君の姿が美しく
自分の瞳に瑠璃色の世界を作った