逆光が眩しくても立ち止まる事の方が自らの弱さをさらけ出すようで…
この道を歩むと決めた時
遠くに見える茜色に染まった水面がキラキラとルビー色に輝いた。
希望の輝きを無性に玉匣に詰め込みながら
真っ直ぐな道しか見えずに足跡を残す。
大切なものが何かなんて考えることすら弱さのようで。
あの時、かすかな光で輝く星さえ手の中で透けていった…
流れ星が帯をなし、ふと素敵な思いに気づいた。
…
幻のように塵になった星がふりかかり
夢の欠片を集めた玉手箱から美しい音を奏でた。
あの時のこころのまま。
ただあの時のまま。