昨夜、会った事のないメル友から一通のメールが・・・・。
いつものメールとはなんか違っていた。
「解らなくなってきた・・・・」
一瞬???
「何が?」
と打つ。。
間が空いて、、
「なんで生きているか?」
これってどっかで聞いたことが・・・・
俺の忘れていた記憶が蘇える。
昔、付き合っていた彼女がよくそう言っていた。
枕元にドロッとした血液がついたカッターナイフが置いてあり
それを見て、確かめるように彼女の腕をそっとのぞく。
無数に切り刻んでいる腕は、痛々しさよりも俺に
「助けて!!!!」
と、、心から訴えているようだった。
そうやって自らの存在を消したいのか?
自らの存在を示したいのか??
と共に、愛情を試しているのか???
それも彼女の生きた証。
流血を見ながら生きていると、痛みを感じながら生きていると実感するのか。
ただそれだけの為に。。
生きている意味を探る為に。。
君はリストカットや風邪薬の大量服用を続けた。
友人の紹介で初めて君に会った時、
笑顔の奥にある深い悲しみを感じたんだよ。
何かに深く傷ついていると、俺と同じものを一瞬で感じたんだよ。
守りたいと思った。この悲しみを俺が取ってあげたいと思った。
二人が惹かれあうのに時間なんて関係なかった。
ある日の夜、小雨の降る中、君は俺に打ち明けてくれたよね。
君がどんな境遇で、どんな大変なめにあって、
それが起因でどんな精神病になったか。
雨粒以上に君の涙は頬を流れていった。
それを見て君をそっと抱きしめた時、
一瞬、雨が止み、雲が開け、月明かりが照らされたことを覚えている。
君が居ることで俺も救われていたんだと思う。
あの頃の俺は、高校時代のトラウマがあって、
人を信じれず、
本当は寂しがりやのくせに
一人で生きていく強さばかりを求めていて疲れていたんだ。
生きていくことに。。。
しかし、それは違っていたんだ。
君と暮らしはじめて分かったことなんだ。
君は、何もする気力がなく寝たきりで、いつも生きていることがつらそうだった。
俺は君とこの暮らしを守るために、一生懸命働いた。
慣れない家事、創めたてのカイロプラクティック業、そして君の看病。
仕事で夜遅くになったとき、君は友人からのメールの返信が無いことから自殺をはかっていたよね。
その時、感じたんだ。
俺の存在???は。って
まだまだお互い子供だった。
お互いの傷を舐めあう関係に甘えていたんだと思う。
ある人に言われたんだ。
彼女と付き合い出して、笑顔がなくなったって。
自分が幸せでなければ、相手を幸せに出来んよって。
その時は、そんな事ないって思ったけど・・・・・
そんな日々が過ぎ、俺自身の心がいっぱいいっぱいになって
そんな俺に気づいて君の方から別れを告げたよね。
今、思えば
俺も、君も自分自身が幸せでありたいとだけ思っていたのかも。
俺は、君が幸せであれば自分自身が幸せであると
しかしそれは、君へのあてつけだったのかも???
お互いが築いていく幸せであるということを忘れて。
今は、それぞれの道を生きているけど、
こうやって通ってきた道があるから今の自分があるし、君と出会えて良かったとも思えるよ。
今なら、前の失敗を繰り返さない自信がある。
生きている意味も解るような気がする。
もし彼女ができたらお互い幸せになる!!!!!