実家に「あしたのジョー」が全巻あったので、19巻の終わりから20巻まで読んだ。
何度見ても、この漫画は本当にすごいと思う。
19巻の終わりは白鳥葉子の告白からパンチドランカーを認めて、20巻は丈の目が見えずらくなりチャンピオンにパンチが当たるようになり、淡い期待をもってしまう。最後にクロスカウンターも出すも見事に読者を裏切ってくれる。最後の最後が日本の漫画史に残る絵で終わっているのだけど、あんなにあっさり終わっていたんだと。
1コマ1コマが、すごく丁寧に描かれて、その一コマにものすごい情報量が描かれていることに気づかされる。こんな漫画、今の時代そうはないような気がする。
丹下段平が、武道館で丈に会話する内容も、1巻の矢吹丈が、世界戦にまで上り詰めたことを話すシーンも、ちばてつやってすごいなと思う。漫画を読んでいて、いろんなことに気づかされる。
誰もが21巻目を期待したくなるのはわかる気がする。けど、これで終わっているから日本の漫画史に残る作品になったのだろうと思う。