映画:ブロークバックマウンテン | 駄目人間のブログ

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この映画も何回見たかわからない。ブロークバックマウンテンは生涯見た最高の映画の1本。

今回見て気になったのはジャックはバイセクシャルだが、イニスはジャックとの友情から関係になったんだと、ここにすごく心をもっていかられた。この感情って、異性間の恋愛より複雑で世間の目を気にし無いとならない時代だったと、イニスの父親のエピソードで説明している。なんだろう、こうゆう映画を見ると、脚本がしっかりとしているから2時間でちゃんと説明してくれる。

 

何度見ても、ヒースレジャーの演技は素晴らしい。自分の感情をあまり出さず、見ている側を不安にさせてくれる。そのせいでジャックと関係をもってしまったことでの、どうしょうもない気持ちと世間に対しての不安な感情を本当にうまく演じている。それと、アルマのミッシェルウィリアムズの演技。イニスとジャックが再会して抱き合っている前後シーンの演技は、私、個人的には映画史に残るシーンだと思う。とくに顔を見せずに、背中だけであれだけ不安な気持ちを表現できるのは、本当に素晴らしい女優だと思う。

そしてこの映画は、どの役にも感情移入ができる素晴らしい映画。もちろん、アルマもそうだけど、ジャックの奥さんの親の気持ちのなんとなくわかる。そして、イニスの長女の気持ち。お父さんが好きだけど、お父さんは子供の気持ちをうまく受け止めることができない。ただ、最後にどんな時も仕事を優先していたイニスが、娘のために娘の結婚式を優先したのもジャックとこれから一緒に入れるという深い意味があると思う。

 

この年のアカデミー作品賞がこの映画ではなく「クラッシュ」というのもよくわからい。そして、この年のアカデミー男優賞と助演女優賞もノミネートで終わっている。ほんと、アカデミー賞はわからん。

アンリー監督の最高傑作。