本:私の好きな日本人 石原慎太郎 | 駄目人間のブログ

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ここ数ヶ月、YouTubeで東京都知事時代の石原慎太郎の動画を見ていたら一度読んでみようと思って、まずはこの本が簡単そうなので読んでみた。この人選が、なかなか面白く日本武尊、織田信長、大久保利通、広瀬武夫、岡本太郎、賀屋興宣、横山隆一、五島昇、小林秀雄、奥野肇と様々。思っていた以上に読みやすかった。

賀屋興宣あたりは、初めて聞いた政治家だった。こうゆう政治家が日本にはいなくなってしまったと思う。

大久保利通や広瀬武夫は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」で如何に素晴らしい人だったか、なんとなく理解していたのでわかりやすかった。しかし小林秀雄のあたりは、かなり難解でよく理解できなかった。

石原慎太郎は若いうちに、芥川賞を受賞したこともあり、若い時から三島由紀夫や川端康成をはじめ、雲の上の人と交流していた。この令和の時代を考えると、戦後の昭和はすごい時代だった気がする。織田信長は戦国と言う時代を変えようとしていたし、大久保利通も、徳川の時代を私利私欲なしで変えようとしていた。賀屋興宣もそうだと思う。

余談だけど、私はいまだに岡本太郎の良さがわからない。わからないので、岡本太郎美術館にも足を運んで作品をみた。石原慎太郎のこの本を読んでも、私にはわからない。その読み終わった頃、テレビで岡本太郎が好きな子供がでてきて、説明していたけどわからない。たぶん、シュールレアリズムが理解できないからだと思う。ダリは圧倒的な画力で「絵」を見せてくれるからシュールレアリズムなんかどうでもよくなって絵の素晴らしさを見てしまう。

それにしても、ほんと小林秀雄の章はわからなかった。この本には、ものすごい引用がある。これは司馬遼太郎もそうなのだけど、やはり、ある程度の年齢で、それなりの本は読んでおかないとならないと思った。それもギリシャ神話から政治まで。