中山美穂が亡くなった。昔から中山美穂は好きでは無かったし今でも好きなタレントではない。
けど中山美穂と言えば、岩井俊二監督のlove letterの中山美穂は、本人か?と思えるくらい可愛らしく2つの役を見事に演じ切っていたと思う。この映画は日本の映画史の中でも奇跡と言って良いくらい素晴らしい映画だと思う。音楽も配役も物語も、何もかもが上手くいった数少ない名作だと私は思う。藤井樹の家は小樽市の銭函にあったが火災で消失してしまったけど、よくあんな家を見つけたと思う。消失する前に一度見に行った事があるが、まだ地面師になる前の豊川悦司や中山美穂が撮影を行っていたと思うと感激深かった。
今の日本映画は、黒澤明のようにもう少し脚本に力を入れて欲しいとつくづく思う。今の人は、本を読まなくなってしまい、道徳を学ばなくなったせいもあって中身のない映画やドラマばかりになってきている。過去にも書いたけど、倉本聰の北の国からのドラマは人間の良いところと悪いところ、ドロドロした現実を見事にドラマにしたと思う。今の子は、このドラマを見て何かを感じるのだろうかと思ってしまう。蛍が母親の乗った電車を追いかける気持ちなんか、すごく難しいと思う。蛍の母親に対しての気持ちより父親に対しても気持ちが大きいから、あのようにしか会えなかった。心が痛む。
素晴らしいドラマ。話がそれた。