開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z 東京都庭園美術館 | 駄目人間のブログ

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父は数十年前にこの美術館で開催された展覧会の招待状が届き一人、この庭園美術館に見に行った。

 

チケットを購入して、数十年前に父が通った道を歩き建物の左手にある庭を見た。父がきた数十年前と、庭の景色は変わらないだろう。生前、この時の集合写真を見せてもらった。わざわざ北海道から来てくれたと言われ、真ん中におさまって照れくさそうにしている父が写っていた。

 

正直、この朝香宮家の旧邸は思っていたより大きくモダンで全く古さを感じさせない。これだけのものが日本にある事が信じられない。

木の組み方一つ見ても西洋と東洋の融合した、独特なデザインになっている。また、迷路のような部屋の配置も住んでいたら楽しいだろうと思う。当時の最高峰のデザイナー達が、細部までよくこれだけのものまとめてあげたと思う。何処を切っても絵になるし、被写体になる。この時代のガラス工芸作家でルネラリックが抜きんでていたと思うが、ラリックを起用したのも、朝香宮がいかに見る目があったと感じる。

それに朝香宮と言う皇族が、このような西洋の文化を吸収し、おもちゃ箱のような楽しい家を建てる柔軟さ感じるだけで、皇族の方は私達が思っているような人たちではないんだろうなと思う。

 

建物の横のとても広い庭園にある白い大理石の彫刻の横の方で親子が敷物を敷いて話をしていた。とても東京にいるとは思えない光景だった。