ラストエンペラー ベルナルド・ベルトルッチ監督
この「ラストエンペラーディレクターズカット」は、もうなかなか手に入らないDVD。Amazonでやっと見つけて購入。この映画は、ディレクターズカットによって、少し細かく説明してくているが、映画の長さは全く気にならないのは、脚本と編集がいかに素晴らしいかわかる。撮影は紫禁城でのロケが行われ、あらだけのエキストラを使って今では考えられない。カメラがヴィットリオ・ストラーロなのだけど、地獄の黙示録ほどの映像ではないのは、ちょっと残念。できれば、これを4Kリマスターで見たいところ。
劇場公開当時、この映画を見て溥儀が数十年前に亡くなったことを知って、エンドロールでとめどなく涙が溢れてきたことを思い出した。この清が滅亡してからの中国は、本当に激動だったと思う。日本ではこれだけ目まぐるしく時代が変わったのはないのではないかと思う。辛亥革命や文化大革命など、日本では想像がつかない。
この映画にはいろんな人が登場する。正室は、途中まで描かれていたかけど、側室はこの後、平民になり飢餓で亡くなってしまったらしく、この映画を見終わって知った。
やっぱり、ジョンローンは本当にカッコいというか、いい役者だよなと思う。なんで、このあと良い映画に巡り会えなかったのか思う。もう少し、役者として活躍してほしかったと思う。
今のハリウッドでは、こうゆう映画を製作できないのが残念。この当時は、ガンジ-やりキリングフィールドなど、スケールの大きく、けして映画を金儲けのために製作したのではないようなものが多かった。この映画もその1本だと思うし、個人的にはベルナルド・ベルトルッチ監督の最高傑作だと思う。
この映画は、死ぬまでにみておくべき1本だと思う。
