フェルメールと17世紀オランダ絵画展
北海道近代美術館
フェルメールの絵は東京では毎年のように1点くらいはくるけど、北海道にフェルメールの絵が来るのは何十年ぶりだろうか。なんで、こんなに日本でフェルメールが人気があるのかわからないけど、フェルメールの絵はすごいの一言。
現存する作品が35点程度と言われているが、たしかにこれだけ時間をかけて書き込んでいたら、制作日数がものすごくかかるのが見て取れる。カメラオブスキュラを使って書いたと言われるだけあって、画面の歪みがなく堅牢な構成でかかれいる。
フェルメールの作品の中では、今回の「窓辺で手紙を読む女」は作品としてはフェルメールの作品の中では2軍ではあるが、生で見ると同年代の作家に比べると1つ突き抜けてるのがわかる。これは、フェルメールのどの作品を見てもそう思う。
今回のドレステン国立古典絵画館から選んだキュレーターはなかなか素晴らしいと思う。こうして作品を順に見ていくと、フェルメールという画家が奇跡的に生まれたのはなく、その素地がちゃんとあったことが見えてくる。オランダ芸術が、いかに精密だったかを最初からよく見せてくれる。できれば、レンブラントの作品あたりの良品を展示してほしかったが、そんなに都合よく貸し出しはしてくれないか。
今回のフェルメール展で素晴らしかった絵はフェルメールの絵は別として
ヘラルト・ダウの「老齢の教師」
ハブリエル・メツーの「鳥売りの男」
