燃えよ剣 | 駄目人間のブログ

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ここ数年の邦画で1番期待していた燃えよ剣。原作は司馬遼太郎、監督は原田眞人、面白くないはずがない。見る前に心配だったのが、試衛館時代から函館戦争までを2時間半でまとめることができるのかこの1点。しかし、この長い原作をうまく脚本に落としている。ただ、池田屋までに時間を使いすぎて後半は、ほとんどが会話の中で物語が進んでいくので、ある程度、この幕末の内容を知らないと話についていけないと思う。映像は、さすが原田眞人、違和感をなく見ている側を幕末に連れて行ってくれるので、映画の中に入り込むことができる。しかし、なんだろう、何故かわからないけどすごっく退屈な映画。どうも、まとを絞ってないせいなのか、近藤勇、沖田総司との関係もいまいち見えてこないせいか感情移入ができない。せめて、土方歳三と、この2人と、試衛館時代の仲間との関係は、もう少し深く描いてほしかった。それと、岡田が役に入れ込みすぎているのが、だんだん違和感を感じるようになってしまった。ちょっとやりすぎ感が。

ただ、私が見たかった新撰組は大河ドラマの「新撰組!」ではなく原田眞人のような新撰組。映画ではなくドラマで見たい話かも。ネットフィリックスあたりで、この映画をベースにして全10話くらいでドラマにしてほしい。

 

なぜ、退屈に感じた理由の1つとして、たぶん、池田屋のシーンにしても、どうも客観的にしか見えなかったからかも。近藤勇の目線で池田屋を見せてくれたらと思う。それと同時に、永倉新八の目線で見せてほしかった。島田魁も役があるのに、映画の中ではよくわからない。とてももったない映画かな。全編後編に分けてもよかったのかも。