サイバーエージェント流 成長するしかけ/曽山 哲人
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著者のブログをチェックしていることもあり、前々から気になっていた本。
「人事=会社と現場のコミュニケーション・エンジン」を実現すべく、
行われてきた取り組みを会社の成長とともに振り返っていく。

成果主義など流行の制度を導入して失敗に終わった事もあったようだが、
現場の意見を取り入れつつ
新しい取り組みを積極的に行っていくのは凄いことだと思う。


いろいろな制度の紹介や参考になる事はあったが、
特に印象に残ったのは以下の2点。

1、他人の良いところを褒める行為を褒める仕組み
相手の良いところを認めて褒めることは色々なところで良いこととして推奨されているが、
他人を褒めるという行為を評価することが欠けているために掛け声だけに終わるか
実行されても定着しないのが常である。

社長自らが他人を褒める行為を毎月表彰するベストピ制度は、
会社の取り組みに対する姿勢が非常に分かりやすいメッセージとして伝わり
社内文化の定着手段として非常に秀逸だと思った。


2、2年ごとに役員が原則2名交代するCA8の導入
役員を安全な上がりのポジションにしない、秀逸な制度だと思う。
管理職に『成長し続けなければならない』『変わらなければならない』というメッセージ
を伝えるために、まずは役員からやろうという導入の経緯が特にすごい。

役職によって違いがあっても適用される原則は変わらない事が示されると、
制度に説得力が生まれるので社員の納得感・会社への信頼が高まるだろう。


正直、ちょっとチャラい会社のイメージがあったCA社ですが、
重要な物事については率先垂範で導入を行っていくなど
硬派な取り組みもしっかりやっていることが良く分かりました。

人事系に関心があれば、読んで損はないかと。
新版 世界史の名将たち/B・H・リデルハート
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評価;★4つ

最近新訳が出た『戦略論』を読む前の予習として買った本。
ハンニバルやナポレオンといった、戦史上の超有名人と比べると些か知名度で劣る
6人の将帥についてリデルハートが紹介・解説を加えている。
下記5章で6人の将帥それぞれがとった、行動や時代背景について取り上げていく。

1 チンギス・カンとスブタイ
2 マレシャル・ド・サックス
3 グスタヴァス・アドルファス(グスタフ・アドルフ)
4 ヴァレンシュタイン
5 ウォルフ将軍

まず、単なる歴史ものとしても読んでも十分楽しめた。
特に同時代に激突したグスタフ・アドルフ、ヴァレンシュタインの章は、
対比させて読むと非常に面白い。

それぞれが異なる個性を武器に30年戦争を戦った2人が
共通して示した敵対者への寛容さは英傑としての非凡さの現れのように感じられ、
物語を読んでいるような気分で3・4章を一気に読み進めさせる。


また、自分のような素人が軍事学から何かを汲みとろうとした場合においては、
下記2点の問題があると思われる。

1、合戦の解説において図解が少なく、またあった場合にも非常に見ずらい。
2、「機動の原則」や「安全確保の原則」といった戦いの原則が、
  既知のものとして登場するため理解に不安が残る。

リデルハートの著書が大型書店のビジネス本コーナーに
置かれているような状況を考えると、
出版社側で戦いの時系列がわかるように図を修正したり、
付録として各原則の解説をつけても良いのではないかと思う。

ただ、上記のような改善してもらいたい点はあるにしろ、
現代のビジネスにも通じる教訓は非常に沢山得ることができる。

特にグスタフ・アドルフが軍用倉庫を導入する前の兵站、
食料を現地徴発に頼って出鱈目かつ浪費的に食いつくすため
絶えず新しい場所へ移動せざる負えなくなり
作戦遂行の妨げになっていた状況が非常に参考になった。

見込顧客リスト=営業活動に必須のリソース(食料)と考えると
営業担当者が独自の方針でばらばらに営業をかけるため、
組織的なアプローチが機能しておらず
アプローチ可能な見込顧客を浪費している
自社の新規開拓営業とかなりダブるところが多い。

直接問題解決に使えるかは別としても、
新しい問題意識を持ったり、課題に対するアプローチの
ヒントは制度・人間心理の両面において豊富に得られると思う。

ところどころに見られる誤植や上に書いた2点の欠点の分として
星一つ減点。

[改訂版]ローコスト・オペレーション (PHPビジネス新書)/高橋 修一
¥840
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私物を経費で買う上司から、

経費削減しろと言われて頭に来ていたころに買った本。

経費削減にはTOPに強い意思が不可欠との記述に、経費削減は早々あきらめ
プロジェクトマネジメント・PDCA実践の本として参考にさせていただきました(笑)

企業改革のポイントとして6つの要点が挙げられているが、
その中でもスピード経営を実践するための工程表を用いた
マネジメントが非常に印象に残った。

工程表によって施策の内容を分解し、
それぞれの工程に数字で目標を設定することにより
工程ごとの成否をしっかりと管理する。

目標が達成できなかった工程は何が原因だったのか、
前後の工程はフォーローのために何ができたか。

ここまで検証しなければ、総花的な役に立たないPDCAサイクル
になっていまうと言われて思い当たる節が多々あり
かなり反省させられる。

一度、工程表の作成や利用について
ちゃんと学んでみたいとおもういいきっかけになった。