ある研修セミナーの会合に初めて参加したAさん。

偶然にも、

中学の時に問題児として有名だったYさんと遭遇しました。

Aさんは、

そのYさんがセミナーの責任者を務めているのを見て、

とてもガッカリしました。

Yさんにそのことを率直に話すと、

「確かに君が思うとおりだ」

と言って、次のように続けたのです。

「自分は人生の底辺にいた。

ここでも自分より人格が上の人ばかりだが、

自分を一所懸命磨いた時間と量では、

絶対に誰にも負けない」

そしてAさんの目を見て、

「自分のような人間でも変わることができた。

過去の自分を見るのではなく、

今の自分を見てほしい」と強く言ったのです。

この言葉に感動したAさん。

人と自分を比べるのではなく、

自分自身が社会の役に立つ人間になるよう、

少しでも自分を磨いていこうと思ったのでした。

人は、

良い方向にも変わりますし、

悪い方向にも変わります。

現在よりさらに高みを目指して、

切磋琢磨していきたいものです。
地方出張の多いT氏、

時折、

駅のトイレを使うことがあります。

最近は多くのトイレに「

張り紙」がしてあるようです。

「いつもきれいに使ってくださり、

ありがとうございます。/駅長」

などの内容が書かれてあり、

中には駅員が頭を下げているイラスト付きもあります。

これから使用するのに、

先に言われると汚すわけにはいかないと

T氏は思いました。

人は信じられると、

悪いことはできないものです。

また、

別の張り紙に「一歩前へ! 

その積極があなたの人生を変える」

とあるのを見た時、

なぜかその言葉がジーンと胸に沁みたのでした。

会社の上司や先輩からは、

「前向きに、積極的に仕事せよ」

とは教えられてはいました。

しかし頭では理解するものの、

なかなか積極性を出せず、

今回の張り紙との出合いによって

確かにそうだ>と心を転換したのでした。

営業で上手くいかないことが続き、

気落ちしていたT氏にとって、

気を取り直して<よし、

頑張るぞと気持ちを

一新するきっかけとなったのです。
どのような仕事にも期限があります。

時間単位や一日単位の短期的なもの、

年度目標や決算業務などの中長期的なもの、

さらには、

三ヵ年計画・五ヵ年計画のように

長い期間をかけて期限を設定するものもあります。

自身の担当業務に自ら期限を設ける場合もありますが、

多くは社内において策定された方針に基づいて、

目標等が明示されます。

その上で、

各担当が決められた期限内にやり遂げることが求められます。

与えられた立場や役割の中で、

目標達成に向けて全力を傾けることは当然ですが、

結果として一歩及ばなかったという経験は、

誰にでもあるでしょう。

その際には、

原因を究明して改善点を見いだし、

速やかに軌道修正したか、

あるいは他人に責任転嫁して言い訳をしたかで、

その人の職務能力や会社内外の評価が大きく違ってきます。

期限内に、

仕事の結果を出せなかったとしても、

決して言い訳をせず、

直ちに改善策を掲げて、

さらなるステップアップを図っていきましょう。

剣道の稽古に打ち込むIさんは、

師範から平常心を保つよう指導されています。

さらに、

試合に勝つには日々の鍛錬が大事だとも教わっています。

変わることのない地道な体力作りや技の練磨を続けることで、

心が磨かれていき、

感情の起伏を抑え得る精神力が磨かれていきます。

こうして磨かれた心・技・体の一致が、

本番の試合において有効となります。

まさに、

日々の鍛錬の賜物だといえるでしょう。

職場でも専門的な技能の習得が求められる場面が多くあります。

その時に自らの心はどのように働いているかを省みましょう。

「できる、

できない」といった責任を第三者に押し付けて、

投げ出してしまうことはないでしょうか。

責任から逃れることは、

一見すると楽に感じられます。

ところが、

実は自分自身の内面にある心の成長を止め、

技術力を衰えさせてしまうのです。

目の前に与えられた仕事に対して、

きっとできる>と強く信じる心を持ち、

本日の業務に正面から向かっていきましょう。