さんは大学を卒業し、

地元の物産品を扱う

会社に入社しました。

意欲的に仕事に取り組む

Kさんの姿勢を見た先輩は、

書道サークルに誘いました。

漢字の「一」「三」など

易しい字が中心の、

初心者用のお手本が渡されました。

しかし、

なかなか思うように書けず、

しかも単調な作業に飽きてしまったのです。

物心ついて二十年近く字を書いてきた。

私は自分の字が好きだ。

それなのになぜ今さら、

お手本の字に似せるように

書かなければならないのかと

思うようにすらなったのです。

そして、

「書道サークルを辞めたい」と

先輩に伝えました。

すると先輩は、

「書道で最初に学ぶのは、

お手本通りに書くことだ。

お手本に心を合わせるんだ。

書道は我を取り払う学びだ。

新人の君に今、

最も求められているのは、

先輩やお客様に合わせる

謙虚な心なんだよ」と

優しく諭してくれました。

Kさんは、

自分の思い上がりを

深く反省しました。

そして、

書道も仕事も他人に合わせようと

謙虚な姿勢で職務に

取り組むようになったのです。


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旭化成工業の社長を長年務め、

日本の産業界を牽引した故,

宮崎輝氏は、

中途半端な人生にしないために、

辛抱することの大切さを強調しています。

氏は旧東京帝国大学(現,東京大学)で

法律を専門に学びましたが、

入社当初はそろばんを弾いたりするなど、

専門外の事務作業が続きました。

会社を辞めて転職を

考えたことも度々でした。

しかし、

与えられた業務に懸命に取り組み、

三年が経過した頃、

ようやく仕事の面白さが

わかってきました。

辛抱することの大切さを

この時期に学んだのです。

日々の業務の中で、

苦手意識を持ったり、

面白くないと感じたり、

嫌々ながら取り組む仕事も」

あるでしょう。それを受け止め、

どのような仕事でも

辛抱して一所懸命に打ち込む時、

必ず仕事の面白さが見いだされるものです。

仕事にやりがいや喜びを

見いだすことができるのは、

自分自身の仕事に取り組む姿勢次第です。

どのような仕事でも

「一所懸命やれば道は拓ける」

という信念を持って、

与えられた職務に向き合っていきましょう。

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 お客様から

「君は、きれいな字を書くね」と、

思いもよらない言葉を掛けられたA君。

お礼を言いながら、

文字を書く練習を続けてよかったと、

うれしさで胸がいっぱいになりました。

量販店でお客様対応窓口が

担当のA君は、

手書きでサインをしたり、

お客様にメモを渡す機会が多くあります。

その都度、

自分の字を見ては下手だなあと、

ため息をついていました。

ある日、

自宅でA君は、

妻が購入していた

ペン字の練習帳を見つけました。

妻にそれを譲ってもらい、

数字だけの日もありましたが

毎日練習を続けたのです。

繰り返し書いているうちに、

線を真っ直ぐに書くこと、

文字の中心を揃えるなど、

きれいな字を書くコツが

少しずつ呑み込めてきました。

A君が練習を始めてはや

半年が過ぎていました。

「思い立つ日が吉日」

「継続は力なり」といわれます。

自己を向上させる原動力は、

自身の決意と努力の

継続にほかならないのです。


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日々の業務では、

複数の事柄を並行して

進める場合があります。

私たちはそのすべての

業務に尽力できているでしょうか。

人は何か障害が生じると、

手を抜いたり諦めたりしてしまうものです。

新しい部署に異動したYさんは、

慣れない仕事と忙しさで、

様々な壁にぶつかっています。

その都度、ミスを避けるため、

「できません」と断ったり、

手を抜いたりしていました。

ある時、

一つの小さなミスが

大きな失敗を引き寄せました。

Yさんは上司から

「誰しも同時にいくつもの仕事をこなしている。

慣れなくて大変だからといって

手を抜いてはいけない。

要は、

今やっている仕事に対して、

どれだけ心を込めることが

できているかが重要だ」と

指摘されました。

ミスをした事実に対してだけ

反省をしていたYさんは、

心から仕事に打ち込んでいなかった

自分に初めて気づかされました。

それ以来、

Yさんは業務に心を

込めて向かうようになりました。

心の持ち方ひとつで、

仕事の成果が大きく変わってくることを

日々実感しています。

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Aさんがお中元を持参して、

得意先へ向かう途中のことでした。

後ろから

「すみません。ちょっとよろしいかしら」と

年配の女性に声を掛けられました。

見覚えのない女性のため、

Aさんが困惑していると、

「失礼かとは思ったのですが、

背広の襟が立っていらっしゃいます。

ご贈答品をお持ちのようですから、

直されたほうがよいのではと

思わず声を掛けました」と言いました。

Aさんが

「ありがとうございます」と応えると、

その女性は微笑んで

先を急ぐように去って行ったのです。

この出来事がきっかけとなって、

その後、

Aさんの態度に変化が表われました。

相手を思いやることを心がけて、

よりよい職場環境を作る努力をしています。

見知らぬ人に声を

掛けるのは勇気がいります。

日頃から相手を思う気持ちがなければ、

突然の行動はなかなかできません。

誰かが困るような状況を

発見した際には、

知らない振りをすることなく、

一声掛けられる自分でいたいものです。


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