本日は午後から2つの経営者セミナーに参加してました。
両方のセミナーとも大阪中小企業投資育成株式会社が主催の経営者セミナーでした。
まず13:00〜14:40で事業承継セミナーに参加しました。
僕自身まだ52歳で、完全引退は70歳と決めてるんでまだまだ時間はありますが事業承継は長期的な視点から全て考えないといけないので色々と勉強になりました。
そして15:00〜17:00は年輪会トップセミナー、京都大学教授・依田高典氏の講演で、テーマは「ココロの経済学〜行動経済学から読み解く人間のふしぎ〜」でした。
経済学の父はアダム・スミスです。
有名な「国富論」は人間の合理性を重視しており、いかにもアングロサクソン人らしい考え方に基づいております。
ただアダム・スミスは完全なる合理主義者ではなく、同じ英国ながらイングランドから差別されてたスコットランド出身で、フランスで勉強していた影響も大きく、フランス哲学の考え方も重視してました。
そして経済学の革命家ケインズが登場し、確率では測れない不確実性を唱えました。
ただ残念ながら、経済学は魅力的です難しい学問にも関わらず、現実からは乖離することが多く、実社会では使いにくい学問です。
日本を代表するNo1エコノミストである森永卓郎氏も70%は外すと有名です。
経済学者で30%も当てるのは凄いらしいです。
このように実社会と乖離が大きかった経済学でしたが、異端児サイモンが限定合理性を唱え、心理学者のカーネマンがバイアス論を唱えてから「行動経済学」という考え方が出てきて、更にノーベル経済学賞のセイラーが「ナッジ(優しく誘導する)」論を提唱し、行動経済学をより強固にしていきました。
人間には現実性バイアスと確実性バイアスを持っており、「現在」と「確実性」を重視するとのこと。
この行動経済学の考え方が出てきてから、経済学をもって実社会の出来事・問題点を論理的に説明できるようになり、実社会でもかなり使える経済学となっているそうです。
色々な例題がありましたが、僕自信、「現実性を重視しすぎ不確実性を嫌う」という典型的なタイプでした。
こういうタイプは多数派で行動経済学に当てはめやすいタイプみたいです。
因みに、うちの嫁さんにも帰宅後、同じ質問をしましたが、うちの嫁さんは「非現実性だが不確実性は嫌う」という少数派タイプでした。笑
経済学には少し偏見がありましたが、今日の講演で少し興味を持ちました。
依田先生の著書を買って読んでみようと思います。