【歴史から経営を学ぶ】彭城の戦い | 共和ゴム代表取締役・寺阪のブログ

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大の歴史好きで「経営は歴史から学ぶ」をモットーに4つの会社経営に活かしております。

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項羽と劉邦による楚漢戦争の一つに
「彭城の戦い」があります。


項羽が他国へ攻め入ってる間に、
劉邦は項羽に不満を持つ諸侯達をまとめあげ、
諸侯連合軍56万人の大軍で
楚の本拠地である彭城を攻め陥落させる。


怒り狂った項羽は
たった3万人を率いて彭城奪還に向かう。


3万人で56万人に攻撃するとは。。。
普通なら狂気の沙汰で自殺行為ですが、

中国5千年の歴史に名を残した項羽は
さすがに凄い!!


まず3万人を
1万5千人、1万人、5千人の3隊に分ける。


漢の名将で軍略の天才と言われる韓信は
3万人を率いて彭城の東側に布陣し
項羽の進軍に備えていました。

1万5千人を主力部隊とし、
項羽自らがが率いてるように見せかけ、
街道沿いに進軍させて
韓信との戦闘を開始させる。


1万人の軍勢で、
彭城の南側を攻撃させて敵の注意を引きつける。


そして項羽自身は、
たった精鋭部隊5千人を率いて
大軍が行軍できない西側の細い道を行軍し、

たった5千人で彭城に立て籠もる50万人以上の
大軍に奇襲攻撃を仕掛け、
50万人以上の大軍を木っ端微塵に打ち負かす。


怒りに任せた奪還作戦のように見せかけながらも
冷静に戦術を立案した項羽は凄いと思います。


主力部隊を囮とし、
自らが寡兵を率いてる奇襲攻撃を仕掛けるとは!

まさに率先垂範!
そして凄いリーダーシップ&勇気ですね!


項羽と上杉謙信の戦い方は
本当に似てると思います。


兵力に頼らない項羽の戦い方は
中小企業経営者にとっても学ぶべき点が多いと思います。



劉邦はじめ諸侯連合軍は
まさに『油断』のせいで歴史的大敗を喫しました。

あと連合軍や大軍にありがちな、
まとまりの無さが諸侯連合軍にありました。

こんな状態で、
死ぬ気で戦いを挑んできた項羽軍の意気込みに
勝てる訳がないと思います。


やはり油断大敵ですし
意気込みは本当に大切な事ですね!


このように『彭城の戦い』からは
色々と学べる事が本当に多いと思います!