不登校児に与える漫画の力や影響力 | めざせ!寺子屋☆のブログ

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おばぁちゃんになったら、寺子屋をやりたい!
それまでに、人間性をもっと磨く必要がある。人間修業のライフワークを
ボランティア団体『monkey_spitz』にしようと決心。
その記録です。

15年間担当してきた定時制高校生徒を分析すると、小中学校に不登校4割、親の離婚・再婚・再再婚等4割、生活保護受給家庭もしくはそれに準じる状況4割である。把握しているだけでの数字である。把握できていない生徒の状況も加味すると、5割超は確実となる。

その不登校時の子供たちを支えたのは、漫画やアニメ。「このままじゃいけない」という気持ちがあるからこその葛藤を抱えつつも、対処の仕方がわからず、ただただアニメやゲーム漬けの日々。けれど、それは無駄にはなってはいない。アニメのキャラクター達の言動に勇気づけられ、リアルの世界で学べないことを学び、強く心が動く瞬間が訪れる。このままではいけないと思っている時にひょんなことから「定時制」を知り、入学に至る。入学後、過酷な家庭環境下においても、こもる日々に辛さも知っているので、気持ちの上がり下がりと戦いながら頑張り続ける。それが、今の定時制高校の生徒達の一面である。

ポキッと折れてしまい、あきらめてしまわないように、学校に通う意義や将来への具体的なイメージ、その目標設定とそれに対するサポートが重要となる。その際に、大事な役割を果たすのが、また漫画やアニメなのである。

その支えとなる数々の作品を作ってこられた漫画家の方々への思いは強い。私自身もたくさんの漫画から学び、支えられてきた一人である。だからこそ、私自身、芦原妃名子さんの件は、心が落ち着かない。今もたくさんの不登校の子はもちろん、たくさんの子供たちに夢と希望のみならず、生き方のヒントを与えてきた漫画家の死とそこに至るまでの過程は、子供たちの心に何か影を落としてしまったのではないかととても気になっている。

『作品をゼロから生み出す』
すごいことである。超絶技巧と私は呼ぶ。明治時代に海外へ輸出され、外貨獲得の一端を担った工芸品と同じと考える。今の、これからの日本を支える産業となるべく、礎と思う。そこを軽視し過ぎている。もっと大事にしたい。子供の教育にも関わるものであることを、もっと大人が認識すべきと思う。漫画の力・影響力!!

日本の誇りです。クールジャパンならぬ、『超絶技巧』としてもっともっと大切にし、日本の崇高な文化と位置付けてほしい。もっと制作環境を、発信環境を崇高に整えてほしい。ストーリーも作画も、アニメ化も実写化も、個々に楽しむコスプレだって深いのである。付随するものが『超絶技巧』なのである。