先日も新橋演舞場にての初春歌舞伎を
観て参りました。
歌舞伎を見るといつも考える。
私はいつ頃から歌舞伎を観たのか

それは、
今の私の孫の年齢あたりで、
大変、私を可愛がってくれた、
母方の祖母に連れられて行ったのだとおもいます。
62歳で心筋梗塞で亡くなった祖母。
私も、あと2年で祖母が逝った年になります。
いろんな、面白い事を教えてくれました。
その一つに。。。
只今、歌舞伎座の演目
「廓文章 吉田屋」が元になっている都々逸。
「明けの鐘 ゴンとなる頃仲直りして
過ぎた時間が惜しくなる」ってさ。。。
祖母が言うには、
「宵の口にね、やっとあえた恋人同士が、
何かでケンカして、せっかく会えたのに、
そっぽを向いて一晩明かした。
夜が開ける鐘が鳴る頃、仲直りしたら、
ケンカしていた夜の時間がもったいなかった」ってね。。。
小学校へ入る前だったとおもいます。
朝のお寺の鐘が聞こえた時に、
祖母が私に教えた都々逸。
その時私は思ったのです。
「好きな人とは意地をはっちゃいけないんだな」
そう、その時の私のボーイフレンドは、
狼少年ケンでした。
まぁいろんな事を話して聞かせてくれましたが、
何しろ、11代目団十郎のファンでしたね。
昭和21年の東京劇場での助六の役者っぷりは見事で、
事あれば
「先代の海老蔵は良い男であった」とそればかり。
今の海老蔵を観たら何と言うでありましょうや。
私は、今の海老蔵の「暫」を拝見した時に、
祖母の海老蔵を超えたのではないか

と言うほど、魅了されました。
新春、新橋演舞場 成田屋 歌舞伎18番の内
「七つ面」
海老蔵頑張ってましたよ。
長唄と鳴り物、背景も新春にふさわしく、
化粧声も華やかに、いい気持ちになりました。
それにしても、役者の層が薄くなりました。
新春浅草公会堂はいくらなんでも学芸会じゃないんだから。。。
大阪松竹座の片岡愛之助の鳴神は、
海老蔵の鳴神の気迫、迫るおどろおどろしさには負ける。
夜の部の
芝浜皮財布の中車は扇雀に助けられ、
なんとか、頭の良さで乗り切っている。
私は、しばらくはコチラにしますかね。

勘三郎と三津五郎の踊りの域まで、
何方がたどり着くものやら。
そう、そう、それでもね。
新橋演舞場 中村獅童は磨かれてきました。
ずっと感じていたのですが、
口跡がなんか引っかかってね、ざらつきが耳障り。
台詞回しが聞きよくなってられましたよ。
みんな頑張って。。。
命落とさないように頑張って。。。
見応えのあるお芝居を見せてほしいものです。
私の命ある限り
Petit の発行を決意し
ブログランキングに参加しております。
応援よろしく、お願いいたします。
クリック宜しくお願いします。