埼玉県民の日の14日、県内各地で多くのイベントが行われ、親子連れなどが楽しむ姿が見られた。
西武鉄道は「キミの手で電車を動かそう!運転体験イベント」を小手指車両基地(所沢市)で実施した。
16組38人が参加し、基地内の線路約250メートルを小学生が実際に運転。運転士の指導を受けながら、左手でアクセル、右手でブレーキのハンドルを操作した。企画した山本武史指導主任運転士は「普段できないことを体験することで、やりたいことを見つけるきっかけになれば」と語った。
小学生が実際の電車の運転を体験するイベントが行われた=14日午前、埼玉県所沢市(兼松康撮影)
朝霞市の小学5年、飯塚大貴さん(11)は「鉄道博物館などのシミュレーターは触ったことがあるけれど本物は初めて。特別な体験ができてすごくうれしい」と笑顔で話した。
飯能市の「ムーミンバレーパーク」では、入園した県民先着3千人に、ムーミンなどが描かれたパークのシンボルデザインの周りに、紅葉した県木のケヤキの葉などをあしらったオリジナルタオルを無料配布。午前10時の開門前から多くの人が列を作り、入場後にタオルを受け取った。
「県民の日」のオリジナルタオルを受け取る「ムーミンバレーパーク」の入園者ら=14日午前、埼玉県飯能市(兼松康撮影)
吉川市から家族4人で訪れた会社員(44)は、「子供が休みだし、一度来てみたかった。かわいいタオルまでもらえてうれしい」と満足そうだった。
一方、県は県庁(さいたま市浦和区)を一般公開する「県庁オープンデー」を3年ぶりに開催した。
目玉はスマートフォンの拡張現実(AR)技術と位置情報を活用して県庁舎の敷地内に隠れているキャラクターを探し、持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶイベントで、多くの人が楽しんだ。また、仮想現実(VR)ゴーグルで、地震の際の電柱の倒壊といった道路の危険な状況を体験できるイベントなどの催しも大盛況だった。




埼玉県民限定のオリジナルタオル


