自走することにしました

 

石垣山一夜城址の存在及びそこへ通じる坂道の存在を知りましたので、そのうちいつか、挑戦したいと思いました。ですが、足つきなしでのぼるのは、到底無理だろうと思って、今まで敬遠していました。ところが、たまたまYouTubeで、先達の石垣山一夜城ヒルクライム動画を観ましたら、途中棄権(DNF)でもいいので挑戦してみたくなりました。

 

石垣山一夜城ヒルクライムをじっくりと楽しもうと思うので、石垣山一夜城ヒルクライム事前分析としまして、先ずはオートバイでコースを走行して下見をして参りました。これもまた楽しかったです。

 

現地視察(オートバイ走行)動画

 

オートバイで下見してきた動画をみてイメージトレーニングできたので、次は、実際にロードバイクで行くしかありません。最寄り駅まで輪行するというのもひとつの案だなと考えました。そうすれば、少しでも脚の温存を図れます。輪行か自走か迷います。自走で行くにしても重たくなってしまいますが輪行袋を持参していけば、状況次第で、帰路を輪行に切り替えることができるので保険になると考えられます。いろいろ考えても始まりません。もしも、のぼりでDNFで押し歩きになっても 1.8 km だし、今回は、全行程自走することに決めました。

 

レーダーつけていきます

 

注文してあったブライトン(bryton)社製の後方確認用電波探知機内蔵尾灯(Rearview Radar and Tail Light)なる製品(GARDIA R300L)が手元に届いていたので、今回は、後方レーダーを使った初サイクリングになりました。

 

予定経路

 

[1] 太平洋岸自転車道で大磯プリンスホテル辺りまで行く

[2] 大磯プリンスホテルから国道1号線に出た辺り(しお喜)で昼食(塩ラーメン)する

[3] 国道1号線沿いのパン工房イーストさんでエネルギー補給食を調達する

[4] 小田原市民会館の東側にある菜の花でご褒美用どら焼きを調達する

[5] 早川港側から石垣山一夜城駐車場までのぼる

[6] 同じ道で半分おりる。途中で細い道へ分岐する

[7] 小田原市小八幡にあるまるみ珈琲でコーヒーとプリンで休憩する

[8] 茅ケ崎の雄三通り交差点にあるプレンティーズ本店でアイスクリーム休憩する

 

いざ出発

 

早川港へ通じる一夜城通りが東海道新幹線の高架下を通るあたりから、のぼり坂へと進んでいき、石垣山一夜城駐車場まで、比較的広い道で行くことにします。平均勾配11%と言われている坂道を石垣山一夜城駐車場まで、途中足つきなしで到着することができるか自分への挑戦の始まりです。

 

ノート1

 

今回計画したおよそのサイクリング経路は、太平洋岸自転車道で大磯プリンスホテルあたりまで行ってしお喜にとうちゃこ。

 

太平洋岸自転車道・大磯区間出口

 

ノート2

 

しお喜で塩ラーメンをいただきました。

 

しお喜

 

塩ラーメン

 

ノート3


小田原警察署東町交番の前にあるパン工房イーストさんでサイクリングの途中必要に応じてエネルギー補給用のパンを調達しました。

 

小田原警察署東町交番前

 

パン工房イースト

 

ノート4

 

足つきしてもしなくても、石垣山一夜城駐車場まで行けたら、自分にご褒美のどら焼きを計画しました。小田原の菜の花でどら焼きを調達。菜の花の先に、薄皮あんぱんの美味しい柳屋ベーカリーさんがあるのは知っていましたが、その手前に、風月堂というどら焼きも売っている店を見つけました。今度はそこでどら焼きを調達してみようと思います。どら焼きもいいけど、ういろうもいいですよね。

 

小田原大手前

 

菜の花

 

ノート5及び6

 

早川港側から石垣山一夜城駐車場までのぼりました。のぼりは無難な広い道で行きまして、くだり後半は乗用車の通れない狭い道を行きました。

 

小田原市早川

 

のぼり走行動画(ノーカット版)

 

急勾配をのぼり息切れしている部分は音消しにしました。ブライトン製 GARDIA R300L 後方確認用電波探知機内蔵尾灯(Rearview Radar and Tail Light)がサイクルコンピュータを鳴らしている10箇所の様子を上の動画で確認できます。それらは、動画開始からのおよその経過時間(分:秒)は以下のとおりです。

 

03:10 軽自動車
06:00 黄色の車
09:11 白色の車
09:28 紺色の車
10:44 緑色の車及び赤色の車
11:31 紺色の車
13:51 白色の車
14:55 白色の車
19:30 軽自動車
23:21 灰色の車

 

湘南平のパンダ坂区間よりも長いのであたりまえなのですが、苦しい時間が長かったですが、なんとか足つきなしで、石垣山一夜城駐車場にとうちゃこできました! ハンドル・シート・ペダル等の正しいポジション設定とか、正しいペダリングとか、いちおう意識していますが、チェーンリングが34-50Tでスプロケットが11-36Tという組み合わせにしているので、ギア比1以下にできる点も効いたと思います。坂をのぼるときの苦しさと、とうちゃこしたときの達成感が癖になるんでしょうね。

 

うれしい

 

石垣山一夜城駐車場の紫陽花

 

栗どら焼き

 

ヨロイヅカファーム売店への階段

 

ヨロイヅカファーム庭園

 

石垣山一夜城のぼり口(なだらかな方)

 

石垣山一夜城 おみやげ自動販売機1

 

石垣山一夜城 おみやげ自動販売機2

 

帰路(自転車の向きをのぼりにして早川港を背景にして撮影)

 

帰路(早川港へ向けてのくだり)

 

のぼれないかもしれないと思ったほどの勾配なので、いままで経験したことのないくだり勾配です。きつい勾配をくだるとリムブレーキはカーボンホイールを過熱させることは知っていましたが、実際にはどうなるのか、ということを五感で経験する機会になりました。

 

小生のはFulcrum Wind 40c クリンチャーロードホイールです。ダウンヒル中にブレーキをかけるとギーッ!という異音が発生するようになりましたので、停車してホイールに触れてみますと、あっちっちぃでした。ギーッ!という異音は、いわゆるブレーキ鳴きというやつだと思います。発熱によってブレーキシューとリムとのアタリ具合が変わるんだろうと思います。それによってギーッ!と鳴るんだろうと思いますので、発熱によってアタリが変化してもブレーキ鳴きしないように調整できればいいかもと想像中です。

 

石垣山一夜城への坂道は勾配がきつい、のぼれるかな、という事にとらわれてしまっていて、帰りのことに考えが及んでいなかった面が少しあるなと反省しています。リムブレーキ方式のカーボンホイールの発熱のことです。カンパニョロのアルミホイール(ZONDA)を持っていたのでそれに履き替えてから挑戦するということには考えが及びませんでした。ヒルクライムだからホイールは軽い方がいいに決まっているし、いま履いているFulcrumが持っている中で一番軽いやつだから何も考えなかったと思います。ZONDは全部アルミですが、シマノのリムブレーキ用DuraAceホイールはカーボンホイールですがブレーキシューのあたる部分がアルミという設計です。今回のダウンヒルを経験して、DuraAceはよく考えられているものなのだと、感心しました。

 

温度が上がってしまったカーボンホイールは、少しでも冷ました方がよかろうと思いましたので、ギーッ!と鳴り出したら30秒ほど停車する、という行動を繰り返して、早川港まで戻ってまいりました。平均勾配11%で1.8km長のダウンヒルでもこの状況ですから、もっときつい勾配だったりもっと長かったら、リムブレーキとカーボンホイールの組み合わせは危険度が増すだろうと容易に想像できます。こういう状況は普段平地を走行しているとありませんが、ディスクブレーキへ移行したくなる合理的な原因のひとつかもしれないと思いました。

 

ちなみに、日本のロードバイク業界ではメーカー側の人々がリムブレーキよりもコストアップになるディスクブレーキを推奨する理由の中に、急勾配のダウンヒル走行と言うのをあまり聞かない気がしますし、どう考えても、急勾配のダウンヒル走行なんて誰もが毎日行うことじゃありませんから、常識的に評価したら、一般的なホビーサイクリストにとっては、ディスクブレーキよりも軽量でローコストなリムブレーキの方が適していると思います。

 

円安の影響もあろうかとは思いますが、日本のロードバイク業界が高価なシステムへと向かいたがっているのに対して、何か違うんじゃないかと、一般的なホビーサイクリストは違和感を持っていると思います。コロナ禍特需が過ぎて需要が減ったというのは間違いで、コロナ禍でホビーサイクリングの良さが広まったのに、このようなミスマッチのために、需要に対応できず売り上げに結びついていないだけのことではなかろうかと思います。

 

このミスマッチを埋める部品や製品を、日本メーカーが世界に供給してくれることを願わずにはいられません。しかし、その役割は中華人民共和国のメーカーが担い始めていると言える一面があるのではなかろうかと思います。それらの部品や製品は、AliExpressやTemuで売られています。ロードレースとかヒルクライムレースなど選手がコンマ数秒を競う機材としてではなく、ホビーサイクリストが自転車を楽しむという用途向けに、そこそこの性能そこそこの品質そこそこの互換性をそこそこの価格で提供してくれる可用性に優れた機材のことです。ここが一番ボリュームのある市場だしロングテールな市場だと思います。日本メーカーはレース用の最先端機材を提供できるのだから、ボリューム市場ロングテール市場とあわせて市場を握れるポールポジションにいることを無駄にしてほしくないと思います。

 

くだり走行動画(ホイールの熱冷まし時間及び景色撮影時間はカット)

 

メモ7

 

国道1号線沿いの小田原市小八幡にあるまるみ珈琲さんでコーヒーとプリンで休憩しました。お店は帰路(小田原方面→東京方面)の左側にあります。10m程行きすぎて、箱根登山バスの小八幡境バス停のところから歩道を引き返しました。

 

小田原市小八幡

 

箱根登山バス 小八幡境バス停

 

まるみ珈琲さんとうちゃこです。

 


まるみ珈琲さんの入口には駐車スペース

 

まるみ珈琲 (サイクルラックあります)

 

コーヒーとプリン

 

帰路も太平洋岸自転車道を利用しました。下の写真では、自転車の向きを帰路とは反対に向けて、西湘バイパス及び太平洋を背景にしています。この向きだと、あたりまえですが、レーダーは反応しません。しかし、自転車を帰路の方に向けると、自動車道よりサイクリング道の方が数メートル程高いところにあるのですが、西湘バイパスの左端を走行しているような状態になるようで、後方からの車両にレーダーが反応しました。

 

帰路(太平洋岸自転車道)

 

メモ8

 

いまエネルギー補給が必要なのか微妙なところですが、以前、別のところへ行ったサイクリングのときに、財布を持って出るのを忘れまして、プレンティーズ本店の前を通過するだけになってしまったことがあります。なので、きょうは、勢いでここまで来れました。

 

 

プレンティーズ本店@茅ケ崎には、サイクルラックが無いので、道路沿いの壁のところに駐輪しました。地球ロックできそうな構造物も見つけることができませんでした。加山雄三通りの交差点は、自動車の往来が結構頻繁にありました。そのためレーダーが反応してピロピロと鳴りやむことがありませんでした。アイスクリーム立ち食いの人が大勢いらっしゃるので、人目も多いので、これはこれで防犯になっている状況なのかも?しらんけど。


プレンティーズ本店でアイスクリーム(コーンで塩キャラメルのシングル)

 

Bryton GARDIA R300L

 

ブライトン社製の後方確認用電波探知機内蔵尾灯(Rearview Radar and Tail Light)について今回気付いたことを記します。

 

(1) Bryton製ですがiGPSPORT社製のサイクルコンピュータBSC300に接続して使えました。但し BSC300 から Bryton GARDIA R300L の尾灯点滅モード等を設定することができませんでした。

取扱説明書に記載が見つかりませんでしたが、誰かのYouTube動画でBryton GARDIA R300Lの電源ボタンを超長押しするとデモンストレーションモードを発動させることができるとわかりました。下の動画はサイクルコンピュータ(iGPSPORT BSC300)をサドルの上に乗せてデモンストレーションモードを発動させた状態を撮影したものです。

 

(2) 小生のロードバイクに使っているシートポストは、途中まで真っすぐでサドルの近くで後方へ曲がっていく形状なので、サドル直下に Bryton GARDIA R300L を設置することができませんでしたので、下の写真でいうと緑色の垂直ラインに取り付けたのでレーダー開口は緑色で想定されたと思います。その状態で試走したところ後方自動車の探知に問題は感じませんでした。しかし、Bryton GARDIA R300L をシートポストに設置してしまいますと、サドルバッグがつきません。それでは非常に困るので、サドルバッグに Bryton GARDIA R300L を取り付けました。サドルバッグ内の収納物の量及び場合によって拡張チャックを使うので、どうしても設置面を垂直に保つことが難しくなり、今回の黄色の取り付けラインは少し寝てしまいました。それでもレーダー開口は黄色で想定されると思います。いまのところこれで特段の不都合は感じられませんでした。

上の写真は、サドルバッグ(大)ですが、バッグの中身が増減することによって GARDIA R300L を垂直に維持することが難しいです。また、サドルバッグ(大)はペダリングの際に小生の場合だけかもしれませんが腿が少々擦れるという欠点があります。そこで、GARDIA R300L をサドル取付金具を介してサドルレールに設置しました。そうすることでサドルバッグ(小)ならばつけられるようになりました。サドルバッグ(小)の中身は、スペアチューブ2本、タイヤレバー3本、パンクパッチ、CR2032ボタン電池2個、軍手左右、CycPlus電動ポンプ、万能ツールです。

 

(3) 後方レーダーは、路肩走行の良き相棒になってくれることを実感することができました。先ず今回の登坂道は、自動車のすれ違いが可能なほどに比較的広いのですが、道の左側に落ちたら非常に危険な箇所が続くところがあります。坂道で脚力が削られてもうダメになって、足つきを決断しても、クリートをうまく外せないほどダメなこともあり、そういう場合にはタチゴケに近い格好で落車することがあります。こういう道で左側への落車だったら首の骨を折るような大事故にもなりかねません。だから、もし落車してもできる限り大事故にならぬよう、ある程度左側に余裕を保つことが必須です。もちろんバックミラー及び目視で後方確認を行って走行ラインをとることは、何があってもなくても変わりませんが、レーダーが後方確認を手伝ってくれると、非常に助かることを体験しました。飽く迄も手伝ってくれるのであって、代行してくれるわけでも責任を持ってくれるわけでもないことは言うまでもありません。また、一般に、道路の左端には金属片等が落ちている確率が比較的に高いのでパンクのリスクがあります。だから、状況に応じて、左端に余裕をもって走行ラインをとろうとするのを手伝ってくれるのはありがたいのだと思います。

 

(4) 交通量が多く流れている幹線道路の例として、国道134号線を走行した際の動画を下に示します。一般道ですがほぼほぼ制限速度を超えて走っている自動車が多いと感じます。超過速度には大きなな幅があるため、レーダーが車両を検知しサイクルコンピュータからピロピロ音が鳴ってから横を通過するまでの時間は一定ではありません。また、国道1334号線は片側2車線でありレーダーは両方の車線の車両を検知してピロピロ鳴らしますが、サイクルコンピュータの画面上では、右辺の1直線上に2車線重なります。

 

 

機材


[1] ロードバイク:フレームはLYNSKEY R260, ホイールはFulcrum Wind 40c
[2] コンポセット: シマノ105

[3] プーリー: セラミックベアリング式の中華製11T

[4] チェーンリング: ZRace 50-34 110BCD 4穴(トリムボルト付き)

[5] スプロケットSunshine 11 speed 11-36T
[6] チェーン: DuraAce

[7] サイクルコンピュータ: iGPSPORT BSC300

[8] ナビ: GARMIN eTrex20J (OSM地図)

[9] ケイデンスセンサ: iGPSPORT CAD70

[10] スピードセンサ: XOSS
[11] 心拍計: GARMIN ForeAthlete 245

[12] ペダル: SpeedPlay

[13] タイヤ: パナレーサー社製のレースDエボ4の2本セット
[14] アクションカメラ: Drift GHOST XL(内蔵マイク使用)

[15] レーダー及び尾灯: bryton GARDIA R300L

[16] 前照灯: CATEYE VOLT 800

[17] 動画編集: DaVinci Resolve 18.6
[18] ゲージのスーパーインポーズ: GoPro DashWare 1.7.37