2019年の夏頃に購入した髭剃り、BRAUN 3030s には網刃内刃カセット(いわゆる替刃)の交換時期を警告してくれるランプがあります。取扱説明書によりますと、使用頻度によりランプ点灯時期は前後するようですが、おおむね使用開始から約18ヶ月後に網刃内刃カセット交換ランプが点灯するそうです。ランプが点灯もしくは剃り味が低下した場合にも網刃内刃カセットを交換すべしと案内されていました。網刃内刃カセット交換ランプは、点灯開始後七回目のシェービングまで点灯して、その後自動的にリセットされるそうです。また、網刃内刃カセットを交換した後、電源スイッチを5秒以上押すことにより交換時期警告用のカウンターをリセットできるそうです。リセット中はランプが点滅となりリセット完了後に消灯するようです。

このシェーバーを購入してから、何度か、網刃内刃カセット交換ランプが点滅したことがありましたが無視していました。ほぼ毎日一度数十秒程度使うだけですし、そんなに髭が生えているわけでもないので問題ありませんでした。網刃内刃カセットに溜まった髭と皮脂の混ざったようなものは、綿棒と爪楊枝を使って時々大雑把に取り除いてましたし、取り切れない程溜まってしまったときには、網刃内刃カセットを分解して超音波洗浄をかけたあと使い古しの歯ブラシと爪楊枝を使って取り除いてました。

 

 

ところが、購入からおよそ3年半後となる今年2022年末月、遂に、網刃内刃カセットの網が破れました。網刃内刃カセットを分解して超音波洗浄をかけたあと使い古しの歯ブラシと爪楊枝を使って髭と皮脂のこびりつきを取り除いた翌日の朝のことでした。起動するまでは、網の破れは観察されず、顎にあてて剃り始めたら「イテテッ!」という塩梅で気付きまして、網の部分を観察したところ破れていたという状況です。

 

取扱説明書によると、交換用の網刃内刃カセットの型番は F/C32B-6 又は F/C32S-6 です。たぶん B が黒色で S が銀色なんだろうと思います。どっちも構わないので注文したところたまたま小生は S の方を注文したようです。ちなみに、小生はBRAUN純正品ではなくて互換品を購入しました。そして掃除用のブラシが付属してました。

 

 

互換品の構造をみると、もともと本体に付いていた網刃内刃カセットとはずいぶん違っていました。一見してわかるのは、内刃を固定する機構が無い事です。このことがかなりコストダウンに効いていそうな印象を受けました。最近は外出機会がほとんどありませんから髭剃りを毎日きっちりやっておく理由があまりありませんでしたが、とりあえず無いというのも難だなぁということで、純正品よりも格段に安い互換品をアマゾンプライム翌日お届けを利用して入手しておきました。

 

互換品がこんなに安いのはコストダウンしているからだろうと思います。コストダウンの影響として想像できることは、内刃と網刃との隙間精度の維持機構が省略されているので、切れ味には期待できそうにないことだと思われました。また、たぶんですが、網刃の板厚についても、ブラウン社製純正品よりも厚い可能性が高いように思われました。薄いけど精度と強度を備えている網刃が安いなんてことは無いだろうと考えられるからです。下の写真は、安い互換製品の内部を撮影したもので、内刃と網刃との隙間精度の維持機構が省略されているのがわかります。

 

 

小生のこれらの妄想については、アマゾンのクチコミ評価で実際そう感じたという書き込みが複数ありましたので、大方想像通りなんだろうと思います。要するに、切れ味は純正品ほどではないけども、一応剃れればいいという向きだという評価です。この互換品を小生が実際使ってみた感想も想像どおりアマゾンクチコミ通りでした。

 

ブラウンの髭剃りといえば、小生の中では、一発でスッキリ剃りあがるんだというテレビコマーシャルを覚えています。買った当初すなわちブラウン社製純正網刃内刃のときには、確かにそのとおりだなあという感想でした。それに比べると、互換品は、3年以上使い古したブラウン社製純正網刃内刃よりも明らかに性能が低いことは間違いありませんでしたから、BRAUN純正品はアマゾンでも今回選んだ互換品の2~4倍くらいの価格ですが、その価値は十分あると断言していいと思います。

 

そして更に調子に乗った(結果の自明な)トライアルになりますが、今回選んだ互換品の三分の一程度の価格の互換品もありましたので、そちらも注文しておきました。ただし、届くまでにおよそ1か月程かかるようです。今回選んだ互換品も、その三分の一程度の価格の別の互換品も、どちらも中国からのお取り寄せ品であることに違いはないことが分かりました。違いは、今回選んだ互換品は日本国内アマゾン倉庫に在庫してプライムで翌日配達できるようになっているからその分が値段に上乗せされていて、在庫せずにその都度中国から来る方にはその分が上乗せされないから安いといことなんだろうと思います。まだ、安い方の互換品が中国から届いてないので、現物をみて比較せずに断言することはできませんので、物が届いたら、耐久性など含めて剃りの性能(まぁ自明なのですが)などをこのブログに追記しようと思います。

 

耐久性については1年後くらいが目安になるんではなかろうかと思っています。なぜならば、純正品で3年半使えたのですから、互換品の値段が三分の一とすれば1年後が目安という計算です。もし1年もったとしてもその間の毎日の剃り性能がブラウン社製純正品の方が良好なのですから、互換品の替刃にする理由は無さそうだということになりそうな気がいまからしています。

 

髭剃り性能の良さがブラウン社製髭剃りの矜持だと思うので、そこを捨てて安くしている互換品を使うくらいなら、ブラウン社製の髭剃り本体を使う必要は無いという考え方が合理的と言えるのではなかろうかと思います。

 

次はブラウン社製の純正替刃を注文するつもりです。

 

以上の体験を伴う実証実験は、互換性を使うかどうかの判断する際の考え方として一般化できるのではなかろうかと思いました。