友村さんの本で紹介されていたので
気になったモノから読んでいこうと思っていたうちの一冊です。
この本です
この「レンジ(幅)」という本の内容としては
副題の通りです。
これからの時代に必要なのは
以前からある考え方の延長ではなく
知識に幅を持たせる必要が
成功といわれるモノに近づきやすい!
ということです。
自分がやっている事(本職)の深堀よりは
まだ自分が知らない領域の事を知っていると
自分の本職にとても役に立つ!
という事です。
それがエビデンスを交えて書かれています。
約400ページの大作です
読みごたえはあります
勉強になった箇所です。
・エリートと呼ばれるスポーツ選手は、低いレベルに留まる選手と比べて、非常に専門的で「意識的な」練習に、毎週多くの時間を費やしている。タイガーウッズは「意識的な練習の量で成功が決まる」という考え方を象徴する人物だ(p11)
・名高い専門家でも視野が狭くなることがあって、経験を重ねるごとにもっと狭くなり、一方で自信は増していく(p19)
・心理学者で、クリエイティビティーに関して優れた研究をしているD・K・サイモントンは、クリエイティブな成果を上げる人は、「狭いテーマにひたすらフォーカスするものではなく」幅広い興味を持っていると述べた。「この幅広さが、専門領域の知識からは得られない洞察を生み出す」(p50)
・問題が曖昧で、明確なルールがない「意地悪な」世界では、「幅(レンジ)」が人生を生産的、かつ効率的にするための術となる(p52)
・目の前の進歩を見せつけられると、本能的に同じことをもっと繰り返した方がいい、との思いが強くなる。だが、そのフィードバックは間違っている。深く学ぶためには、ゆっくり学ぶ必要がある(p137)
・ケプラーは既存の枠組みにとらわれずに思考した、ということになるが、彼が実際にしていたのは、行き詰った時、完全にその領域に外に出て考えたという事だ。この考えを使って他の人たちが疑いもなく受け取っていた常識に、外側から目を向けた(p144)
・あらゆることの中で最も重要な知識や見聞は、ゆっくりと身につける必要があるからだ。その重要な知識とは、「そもそもあなたは何に取り組むべきなのか」「何があなたに合っているのか」だ(p167)
・マラマッドは次のようにまとめた。「マッチ・クオリティーの向上による効果は、(中略)スキル取得の遅れによるマイナス分を上回る」。学問やスキルを学ぶことは、自分自身について学ぶことほど重要ではない。さまざまな分野の探索は、ちょっとした贅沢ではなく、教育の中心的な課題なのだ(p182)
・専門外のアウトサイダーにとってのチャンスを作り出すのは、新たな知識の拡大だけではない。最先端を目指す競争の中で、役に立つ多くの知識がすぐに忘れ去られ、朽ちていく。だが、そこから新たなチャンスが生まれる。最先端のことはできない、あるいはしたくない人にとってのチャンスだ。その人たちは、過去を振り返ることで、前に進むことができる。古い知識を発掘し、新たなところで活用する(p261)
・『水平思考』とは1960年代に作られた言葉で、情報を別の文脈に置き換えてイメージし直すことを意味する。たとえば、古いアイデアに新しい活用法を見つけるために、一見バラバラなコンセプトや領域を結びつけたりする。「枯れた技術」という言葉で横井氏が表していたのは、古くから存在し、よく理解され簡単に手に入り、専門的な知識も必要ない技術を指す(p267)
・専門特化は取り組みやすい。まっすぐ進み続ければいいからだ。幅を広げるのはそれほど簡単ではない(p284)
・タイガーウッズ型の道筋には、寄り道や、幅や、実験はほとんど存在しない。タイガーの育て方が人気なのは、そのやり方がシンプルで、不確実性が低く、効率が良いからだ。それに誰もがタイガーのように他人に先んじたい。これに対して、実験を続ける道筋はシンプルなモノではない。しかし、それは多くの人が歩む道で、得るものも多い。ただし、よく言われる「切羽胃に負けない力」以上のモノが求められる。実験の中で生まれるブレイクスルーには、大きな振れ幅がつきものだからだ(p396)
・では、そろそろ一言でアドバイスをしよう。それは「後れを取ったと思わないこと」だ。~~~自分と誰かを比べるなら、自分より若い他人ではなく、自分自身と比べよう。成長のスピードは人それぞれであり、他の人を見て後れを取ったとは思わないことだ。あなたはおそらく、自分がどこに行こうとしているのか、まだ分かっていないのだろう。だから、後れを取ったと思っていても、何の助けにもならない。~~~ミケランジェロが大理石の塊に取り組んだように、あなたも自分だけの旅やプロジェクトに取り組もう。その過程では、意欲を持って学び、道を進む中で順応して、時にはそれまでの目標を捨てる。完全に方向を変える事ににも躊躇しない。技術イノベーションからコミック本まで、さまざまな領域のクリエーターを対象とした研究によると、多様な経験を持つ個人は専門家のグループよりも創造に貢献するという。もしある分野kら全く別の分野に移っても、その経験が無駄になることはない。
最後にもう一つ。専門特化は、少しも悪ことではない。程度の差はあっても、みんなどこかの時点で専門を決める(p400)
と個人の能力の事を書いている。
ですが私のいる健康ヘルスケアジャンルに関係する記述がありました!
・2012年に、米国頭痛学会と米国神経学会は片頭痛の予防に関する研究をすべて見直して、マグネシウム投与を標準的な治療方法として検討すべきと結論を下した。マグネシウムは最も一般的な鎮痛剤であるイブプロフェンと同じくらいのエビデンスがあった(p248)
ここでのマグネシウムは藤川徳美先生が言っている事と一致しています!
まさかこんな本の中でこのようなことが
書かれているとは思いもしませんでした
ただ残念なのは本当に日本のメーカーから
酸化マグネシウム以外の成分の商品がありません!
まだまだ認知が足りないので残念ですね。
マグネシウムとカルシウムでは
圧倒的にカルシウムが宣伝されまくっていますからね
医学界でも
健康食品界でも
カルシウムはバカの一つ覚えみたいに宣伝しています。
私も若手の頃は言っていました!
というかマグネシウム製品は
酸化マグネシウムしかなかったし
知らなかったからです。
まだまだ無知でした
良い本です!
これからの時代はこういった視点が必要でしょうね
なかなかボリュームがあるので大変ですが良い本です!
解説に中室牧子先生が寄稿されています。
これを以前に読んだことがありますが
とても良かったと記憶しています。
どんな内容だったかは
忘れちゃいましたけどね
テレビでこの先生が出られて
この本を読んでみたい!
って手にした事は記憶しています。
苗字が珍しい人だったので覚えていました