前々回は耳の構造について、
前回は真珠腫(真珠腫性中耳炎)という病気について書きました。
今回はどんな人が真珠腫になりやすいか、というお話です。
前々回 「中耳」 のところで少し書きましたが、
鼓膜が変形したり破裂したりしないように、
耳管が外部との気圧を調整しています。
耳管は、咽頭(鼻の奥)から中耳へ空気を送りこんで、
鼓膜をピンと張る働きをしているということです。
ところが、アレルギーや慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などがあると、
鼻汁で耳管が詰まり、中耳にうまく空気を送れなくなって、
鼓膜が内側に窪んでしまいます。
また、アデノイド肥大などでも耳管の一部がふさがれてしまって、
中耳に充分な空気を送ることができなくなります。
他に、鼻をすする癖があると、
耳管は逆に空気を抜く方向へ働くので、
鼓膜を内側に窪ませてしまいます。
真珠腫は先天的なものもありますが、
後天的なものの場合は、
これらのことが原因でも内陥した鼓膜に耳垢がたまって発生します。
今回は真珠腫についてのお話ですが、真珠腫に限らず、
耳・鼻・喉というのは全部つながっていますから、
どこかひとつに疾患があれば、他の器官とも密接に関係してきます。
ですので、
アレルギーや蓄膿症、アデノイド肥大など鼻の疾患を持っている人や
鼻をすする癖のある人は、他の病気にかからないためにも
きちんと治療することをお勧めします。
