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出張からだケア「楽体屋(らくだや)」

楽体屋(らくだや)は、【楽な体】 をつくるプロです。
あなたの 「楽に生きるための」 体づくり全般をサポートいたします。神奈川県平塚市。

前々回は耳の構造について、

前回は真珠腫(真珠腫性中耳炎)という病気について書きました。

今回はどんな人が真珠腫になりやすいか、というお話です。

 


 

前々回  「中耳」 のところで少し書きましたが、
鼓膜が変形したり破裂したりしないように、
耳管が外部との気圧を調整しています。

耳管は、咽頭(鼻の奥)から中耳へ空気を送りこんで、
鼓膜をピンと張る働きをしているということです。

ところが、アレルギーや慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などがあると、
鼻汁で耳管が詰まり、中耳にうまく空気を送れなくなって、
鼓膜が内側に窪んでしまいます。
また、アデノイド肥大などでも耳管の一部がふさがれてしまって、
中耳に充分な空気を送ることができなくなります。
 

他に、鼻をすする癖があると、
耳管は逆に空気を抜く方向へ働くので、
鼓膜を内側に窪ませてしまいます。

 

真珠腫は先天的なものもありますが、

後天的なものの場合は、

これらのことが原因でも内陥した鼓膜に耳垢がたまって発生します。

 

今回は真珠腫についてのお話ですが、真珠腫に限らず、

耳・鼻・喉というのは全部つながっていますから、

どこかひとつに疾患があれば、他の器官とも密接に関係してきます。

 

ですので、
アレルギーや蓄膿症、アデノイド肥大など鼻の疾患を持っている人や
鼻をすする癖のある人は、他の病気にかからないためにも
きちんと治療することをお勧めします。

前回は耳の構造について、簡単にですがお話ししました。

今回はそれをふまえた上で、
真珠腫(真珠腫性中耳炎)のお話をします。

 



耳の鼓膜は 0.1mmほどの薄い膜でできており、
この膜がピンと張っていることで音(音波)を効率よく内耳へと伝えます。

ところが、
鼓膜がなんらかの原因で内側へ窪んでしまうことがあります。

正常な状態であれば、
耳垢は皮膚の自浄作用によって体外へ排出されますが、
鼓膜が窪んだ状態だとそこに耳垢がたまっていき、
徐々に増殖して真珠のような塊となって 「真珠腫」 とよばれるようになります。

真珠腫は増殖して強い炎症を起こします。
このとき、周囲の骨を圧迫・破壊して進行するため、
耳だれ、難聴、めまい、耳鳴りなどを合併します。

これが真珠腫性中耳炎です。


耳の奥には顔面を動かす神経や味覚を感じる神経もあるので、
これらを圧迫したり損傷したりすると、

顔面神経麻痺や味覚障害もあらわれます。

そのまま放置すると、

髄膜炎や脳膿瘍を起こし、生命に関わることもあります。

 

(もう少し続きます。)

先日の耳の構造の絵ですが、

せっかくなので、今度はこれの説明と真珠腫のお話を。。

 

 

耳は、外耳・中耳・内耳の 3つの構造からなっています。

 

「外耳」 

 

外耳には、耳介と外耳道があり、
外部から入ってきた音(音波)を鼓膜に伝えるという役割があります。

 

耳介でキャッチした音波は、長さ 2~3cm の外耳道を通って、

突き当りにある直径 1cmほどの鼓膜に到達します。

鼓膜は斜めに傾いてついており、内側にはツチ骨という骨がついています。

 

「中耳」

 

鼓室 という空間の中に、

ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨という 3つの小さな骨(耳小骨)があり、

鼓膜の振動を内耳へと伝えます。

 

※余談ですが、このうちのアブミ骨が

 人体の骨の中では一番小さな骨といわれています。

 

外部の気圧が変化すると、

鼓室内にある空気の体積が変わって鼓膜を圧迫して、

変形(外側に膨らんだり内側に窪んだり)・破裂させるおそれがあるので、

それを防ぐために鼓室は耳管を介して咽頭へとつながっています。

 

耳管はふだんは閉じています。

飲み込む動作をすることで一時的に開いて、

外部との気圧の差を調整するようにできているのです。

(気圧の高い山などで、唾を飲み込んで耳抜きをするのはこのため。)

 

「内耳」

 

側頭骨の錐体の中にあります。

 

骨の内部に複雑な形の空洞があり(骨迷路)、

その中には膜迷路とよばれる袋があって、

その中も外も、それぞれ成分の違うリンパ液で満たされています。

 

迷路には、

前方に蝸牛とよばれるカタツムリのような渦巻き状の管があり、

これが音を感知します。

後方には半規管とよばれる 3本のループ状の管があって、

回転運動の平衡感覚をつかさどっています。

蝸牛と半規管の中間には前庭とよばれる 2つの袋があり、
両者をつなぐと同時に直線運動の平衡感覚をつかさどります。

 

以上が、簡単ですが耳の構造です。

 

ということで、次回はこれをふまえた上で、

真珠腫(真珠腫性中耳炎)のお話をします。

 

慢性的な中耳炎のある方、

ただの中耳炎だとあなどってはいけません。

決しておどかすわけではありませんが、

もし真珠腫性中耳炎なら放っておくと大変なことになります。