モンゴルホライズン代表兼業遊牧民のちかぽんです。
いい肉の日というブログネタに参加します。
モンゴル国では、最低気温が-20℃を下回る日々が始まりました。
本気の冬の到来です。
屋外が天然の冷凍庫になったので、
牛の屠畜をしました。
今年は、悲しいことに羊1頭しか残っておらず、
最後の1頭を11月上旬に屠り、
「やっぱり羊はうんメーなぁー」としみじみしつつ、
大型家畜で越冬用食料を調達。
モンゴルでは「いい肉」をゲットするためには、
牝牛を買い、子牛を育て、厳しい冬、春を乗り越え、
夏・秋に草で太らせるを繰り返して、
最後に「お別れ」をすることになります。
ヴィーガンとかベジタリアンとか、食生活を植物性に切り替えようという
ひとはモンゴルにもいるし、ヴィーガンショップやヴィーガンレストランも
ウランバートル市内には何店舗かチェーン店が展開しています。
とはいえ、遊牧生活で家畜とともに暮らしている私にとって、
動物性たんぱく質は欠かせません。
乳製品も欠かせません。
今年は夏は、養鶏もやって、憧れの採れたて卵で
卵かけご飯(TKG)もやってみました。
一番好きな、と言われても、肉全般です。
羊肉が一番調理しやすいし、保存も消費もしやすいから、
一番いいなって思います。
今年は、羊は1頭しかいなくて、越冬の主食は
牛肉になります。
今年の冬の食糧になったのは、
初めて買ったアラタオ種ハイブリッドの牝牛ハラーと5歳の去勢牛クロ君。
14歳で、モンゴルの牛としては長寿だったと思います。
ハラーは、沢山子牛も産んでくれたし、沢山ミルクもくれました。
ほんとに可愛かったけれど、さすがにおばあちゃん。
去年は出産はしたけれど子牛が弱くて死んでしまい、今年は流産、
歯もかなり弱くなっていて、夏もあまり太れず、秋にやっと、お腹出てきたかなってところで
もう越冬は無理という判断で、「利益確定」することに。
私が兼業遊牧をしているのは、
遊牧生活文化と遊牧生活の家計調査という研究、
お客様に遊牧民生活を体験していただくエコツアー事業、
そして、自分たちの食糧供給のためです。
大規模の集約的な酪農経営には興味もないし、
経済力もありません。
命をいただく、ということの意味と意義を感じながら、
兼業遊牧生活は11回目の越冬を迎えています。
日本国産和牛もモンゴルに輸入されていて
A5のステーキとか、鉄板焼きなどのご馳走も楽しめます。
和牛にうま味や霜降りのあじわいと、
モンゴルの牛の肉のおいしさは別物です。
めちゃくちゃ筋肉質で硬いから、よく噛まないといけません。
和牛や日本に輸入されているアメリカやオージーの肉に比べると
臭みもあります。
でも、100%ナチュラルに、のびのびとした一生をまっとうしています。
うちは、頭数も少ないので、1頭1頭との関わりも濃ゆいです。
ハラーと、その次のミドリ以外は、草原のわが家で生まれた子たち。
生まれた時から、ずっと育ててきた牛なので、
オーガニックフードだと胸を張って言えます。
可愛がっていた子を屠って、食べるなんて・・・
って言われるかもしれないけれど、
牛だけでなく、馬だって、私は食べます。
鬣も尻尾も皮も使うし、蹄以外は、すべて食料です。
骨はワンコたちが食べます。
肉も、内臓も血液も血漿さえも、すべて、私たちの
血となり、肉となります。
冬は命のバトンタッチであり、家畜の命の利益確定のシーズンです。
今は、とにかく自給自足でコロナ禍も厳しい冬も
乗り切らないとね。
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