「そうだ、、、 伝えておくね。 圭と付き合うことになったから。」
俺と、圭は麦茶を吹き出す。
俺は、ここで言うのか? 大勢いる教室で?という驚き
圭は どうなんだ? ばらされたことヤバイと思ってるか・・・・・?
「二人とも 汚いなぁ お茶だったから良かったけど。。。。。」
教室の隅の雑巾かけに走り、素早く拭く
いつもなら 大騒ぎする女子たちは 今日に限っては
敏の告白に 唖然としているようだ
そうだろうな・・・・・
学校のアイドルたちが 付き合うだのなんだの言ってるんだから
それも 男同士で。
「おい、 けい・・・・・ いいのか?」
「正直 驚いたけど、事実だしな。 いいんだろ?」
圭は 顔を赤らめて、口元を拭う。
「あきらも、口拭いて! 拭いてあげようか?」
敏は雑巾を顔に近づけて 微笑む
意外と普通だな。 発した言葉は戦慄ものだけど・・・・・。
「兎に角 あんまり大っぴらに言えることじゃねえよ。」
気をつけろと言っても 遅いだろうけど
「平気じゃない? けいはいままでもそうだったし ね?」
「ゆき、、、、そう言われると なんか恥ずかしいんだけど、、、」
圭の口から 恥じらいの言葉を耳にする日が来るとはな
11年目の奇跡ってやつか?
「じゃあさ、付き合うっていうと、それなりのことするってわけだろ 、、、、帰りとか 俺別で帰った方がいい?」
配慮 雲先輩に言われたことが頭をよぎる
思うように動け。
「何言ってんの! あきらったら、、、帰る家 同じなんだから 一緒でいいの。」
「気つかってんだよな あきら。」
「まあな 付き合いたての二人の邪魔するつもりねえから。」
言いたいことは言う。
こいつらが、迷わないように
「解った。 普段と変わらずでいいんだな。 キスとか何かするときは言えよ 見ないから。」
耳をつんざくような悲鳴が 教室に響く。
・・・・・先生 来るんじゃないか?
「もう! あきら、、、、人前でそんなこと言うなよ!」
最初に言った お前が悪いだろ。
その調子じゃ キスはまだか・・・・・?
「あきら、心配するな、、、、俺は紳士だから、ゆきを大事にする。」
馬鹿・・・・・知ってるよ。
「あ、 でもね けいってキス上手だよ! 練習したもんね!」
「ちょ ゆき!」 圭が叫ぶ。
警報。
絶対 今度は 先生くる・・・・・。
ゆきって 俺が思ってるほど賢くないのか?
さすがの 圭も机に突っ伏す。
男子は、 まあ 頑張れよなんて苦笑いしてるけど
卒業まで 半年。
こんなことで 騒いでる場合じゃないのは 解ってる
だけど 恋って 時とか場所とか関係なく発生するもんだよな
「ゆき、お前 自重しろよ。」
「自重なんて 一度練習しただけだ。」
圭は賢い。
敏が、さらし者にならないように
敢えて 強行した。
「じゃあ 帰りな。 ゆき、、、、、勉強終わったら 練習しよう。」
大きく手を振りながら、自分の教室へと戻った。 ふざけて見えるように。
「けいに告白されたんだよな?」
「そうだけど・・・・・ 僕 考えたことなかったから。」
「お前は まだ なんにも始まってないんだな。」
「・・・・・男同士の好きと 男女の好きって 同じかなあ?」
同じだよ。 それ以上かも。 多少なりとも 障害は多いほうだ
「性別は関係ないよ。 気持ち次第だ。 お前がちゃんとけいを好きになれるか。」
「けいを傷つけることだけはしないよ。」
簡単ではないと思うよ・・・・・
頭ごなしに言えはしないけど。
「ゆき、 お前も傷つくなよ。」
兄弟として言えることは 今はこれだけ。
「ん・・・・・なるべく。」
二人のうちどっちかが 泣きついてきたら
その時こそ 俺の出番だろう。
それまでは静かに見守るよ。
「あ、あきら、、、、あのさ、、、、、、」
変な告白は止めてくれよ?
「あきらにだけは、正直に伝えておきたかったんだ。」
唇を中に押し込む癖
少し緊張した時の敏の癖
お前もまた、ある意味賢い。
だけど、フローレス。
「ああ、ありがとうな、、、伝えてくれて。」
敏の頭をポンポンと叩く。
その危うさは 俺がカバーする。
「同時に、学校中に知れ渡るかもな」
「ハハ そうかも。 僕らが誠実だったら解ってくれるかな?」
それもまた 難しい話。
いつか知る 痛み
理不尽な気付きに 投げ出したくなるかもしれない
俺がいるよ 敏。。。。。
お前の半分は 俺が背負うから。