顕微鏡を覗く。
間違いない
これは ソンミンのものではない。
ソンミンの血液ではないという結果
非常に興味深く 慎重に保存しなければならない
あの日、ソンミンの部屋で採取したものだ
幸い 彼は眠っていた
私が、椅子を音を立てぬようにゆっくりと動かしていなければ見つけることはできなかっただろう。
これは 誰の血なのか・・・・・。
あの日 ソンミンを訪ねた者が誰なのか?
なぜ 血を流す必要があったのか?
私は、すれ違う 職員たちの 手や顔、もしくは足などを観察した
そんな私の行動に 訝し気な顔を向ける。
良いさ、、、、、
此処は そういうところだ
それでも、減給の真なるところを知る者は 数えるほどだ
一番出入りの多い者が シロだとしたら
後は 外部のものを疑う必要がある。
足がつくのはそう遅くないだろう。
ソンミンに直接 来訪者を聞くこともできたが
おそらく 正直に話さないだろう。
なぜ 君の部屋で、血を流す理由があるのか?
理由がある人物が来ているのだ
私は遠回りをして、原因を突き止めているのではない。
可能性を絞る動機を確証するためだ。
その過程も面白い
研究者の性というものだ
セキュリティと受付にで 出入りしている者のリストを閲覧
これは役に立たたない
偽名を使っているだろうから。
そうなると。。。。。
信じられるのは 自分の研究の成果のみ
どこだったかな
持ち出し禁止のキャビネットの鍵は・・・・・
ここだ、、、、、
〇〇大学 生徒資料
ファイリングされているのは 僅かな人数
その中の一人
ソンミン君、、、、、君が名乗りを上げなかったら
今頃は この子がここにいる
血液データを参照すれば 明確だ。
一致なら 君が守りたかった子
それが 侵入者で 血を流した者ということだ
どれどれ
この過程が すこぶる楽しい!
そして私は 優秀だ 一日もかからずに 君へとたどり着きそうなのだから
エンターキーを 弾くように叩く
一致
やはり 私の勘も最初から当たっていたようだ
チョ・ギュヒョン
最初のサンプリングにしたかった男だ。
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「キュヒョンには手を出さないで。」
「キュヒョンは君の恋人か?」
「そうではありません。 あの子には未来がある。」
「君にもあるだろう?」
「僕のより 大事です。」
あの時、君は、強い意志を見せたね
敬意を払ったつもりだよ
自らを犠牲にあの子を守ったのだからね
さあて どうしたものか・・・・・・
やはり この血液は 惜しい
捨て置くには勿体ない
駆け引きは苦手だがな、、、、、
「ジフンヒョン、、、、、もしも キュヒョンの何かあったら、僕は僕の強さをみせます。」
強さってなんだい? 捨て身の攻撃でも繰り出す気かい?
あの時の君は、本当に強く そして美しかった
愛するものを守るという意思を映して。
その通りの行動に出るだろうね
君のナイトが、助けに来たのも驚きだが
それほどの 愛か?
汚らわしい 愛の形だ
それ故に 君は激昂し、、私の命が危険にさらされるだろうね。
手を打たねばな。。。。。
成果を水の泡にする気は毛頭ないのだ。
キュヒョン君 君はまた やってくるのだろう?
囚われの姫を助けるべく
君さえ手に入ればいい
ソンミンは 解放してやる
懇願するのもいい
「ああ、セキュリティか? 折り入って頼みがある・・・・・」
私は 研究ではなく 監視を主とした 仕事をすべきだ
表立ってではなく
裏で手を引くものとなって。
楽しくなってきたな。
ソンミン君を訪ねようか。
彼の無粋な振る舞いに 笑わないように
いつも通り 温和に 思いやりを持って
君の想い人のことを聞いてみようか?
多分に漏れず 君は無視するだろうけど
それもいい
君の肩が 動揺して跳ねるのを見るだけでも価値があるというものだ。
美しい姫が 絶望しないように
私は ソフトに近づこう。
詩的ともいえるほど 嫋やかに演じて。